クラシック

夢の欠片・続

前回の記事で書いた、忘れた夢の断片を、今思い出した。 付点に関するやり取りのシーンだった。 今しがたの夢の中で、小山景子氏「春の丘」の歌メロ中の逆付点についてのシーンがあって、これをきっかけに思い出した。 で、思い出したシーン。 あるフレーズ…

エリーザベト・ホイナツカ

エリーザベト・ホイナツカ Élisabeth Chojnacka(1939年09月10日、ワルシャワ - 2017年05月28日、パリ)は、ポーランド出身のフランスのチェンバロ奏者。現代音楽を専門とする。 たいてい自分のチェンバロをやや電子変調して用いる。 60人以上の作曲家による…

ジョリヴェ:リノスの歌

アンドレ・ジョリヴェ(1905 - 1974):リノスの歌(1944) André Jolivet: Chant de Linos Pei-San Chiu(フルート)、Yuanyuan Wang(ヴァイオリン)、Tze-Ying Wu(ヴィオラ)、Cole Tutino(チェロ)、Joy Yeh(ハープ) 追記始め 今朝方、 Jasmine Choi…

かぶってる

I. 私の中で Cape Cod と Cabot Cove が、混同されないまでも、かぶってる。 Cape Cod はマサチューセッツ州にある半島。 武満徹の、3曲からなる "Toward The Sea" の第3曲のタイトルでもある。 cod は「鱈」。「化学的酸素要求量」ではなく。 Cabot Cove は…

ベルク:アルテンベルク歌曲集

ミュージアムショップにて。 美術展を観終わった♂と♀。♂が歩調を緩めることなく絵ハガキを6枚選んで会計に向かう。 ♀:(慌てて追い付きつつ)♂くん選ぶの速い! ♂:コンビニのお弁当選び並みに。 ♀:コンビニ弁当こそ時間掛けて選ぶでしょ。 ♂:君か、お弁…

ドビュッシー『ビリティスの歌 パントマイムと詩の朗読のための音楽』

とにかく気持ちの良い音楽を貼りたかった。 ドビュッシー『ビリティスの歌 パントマイムと詩の朗読のための音楽』 1900年作曲。 初演が、1901年、Salle des Fêtes du Journal*1 での、招待客による非公開の上演だったらしい。解説に「1901年」とあるのはこれ…

"Berceuses Des Fées Et Petites Sorcières"

昨年亡くなったある老婦人の遺品の整理をお手伝いするため、先月末から今月頭にかけて、岡山市にあるお宅に滞在した。 ご婦人の居間だったお部屋に、ささやかなオーディオシステムコンポがあった。 電源を入れてみると CD が入ったままだった。スタートさせ…

日記 2021年07月18日

「シェリーに口づけ」の「口」が「☐(四角の枠)」に見え、☐を埋める大喜利だと思って「ど」と回答する。 アホな放尿犯 I wanna hold your hand に続くビートルズ空耳 バカな遊泳正装 Back in the U.S.S.R. Dear Prudence, 落ち込まんとくれ 0'44" からのベ…

続・ラヴェル

私の聴いたラヴェル演奏の中から、好きだったものを。 ・オーケストラ曲 私にとって「よい演奏」=「曲のことが判る演奏」。 ラヴェルのオーケストラ曲の演奏の聴き較べを、私は『スペイン狂詩曲』でやる習慣がある。 ブレーズは1970年代にニューヨーク・フ…

ラヴェル

「長3和音+短6度」の和音といえば、あからさまに判りやすい例があった。ラヴェル『夜のガスパール』第1曲「オンディーヌ」の冒頭。 アルヘリッチ1974年の録音で。 (0:00 ~ 0:10 はノンモンです。) この盤でのアルヘリッチの、磨かれきった鉱物質の音色と…

続・長3和音+短6度

この記事の続きです。 すぐに思い出さなかったのは全くの迂闊なんだけど、私がこのコードを最初に意識したのは、まさにドビュッシー『ペレアスとメリザンド』第3幕第1場の冒頭でだった。 00'13"、00'34"、01'19"、01'51"。 ここでは、B のコードへの付加が、…

武満徹 「マージナリア」

武満徹 「マージナリア」(1976年) 岩城宏之/東京都交響楽団 実家には、岩城宏之/東京都交響楽団が武満徹のオーケストラ曲3曲を収めたアナログ盤があった。 ウィンター(1971年) マージナリア(1976年) ジティマルヤ(1974年) 「ジティマルヤ」はマリ…

プロコフィエフ『束の間の幻影』

つべをたくさん貼ってるので重いです。すみません。 セルゲイ・プロコフィエフ (Sergei Sergeevich Prokofiev, 1891 - 1953) のピアノ曲集『束の間の幻影』 ("Visions Fugitives", Op. 22)。 1915~1917年作曲。短い20曲から成る。トータル約20分。 Michel B…

音楽を愛する

昔、ある方から伺った話(不正確な引用)。 TV で、自閉症の少年がピアノでバッハのメヌエットを弾くのを見た。2つのメヌエットが対になった、短調のほう。 メヌエットには絶対あり得ない極端に遅いテンポで、2声の重なりが4分音符または8分音符の長さ毎に交…

アメーバピグの音楽フロアで掛けた曲②

聴き方

この曲がどう聴こえてるのか、この人に聴こえてるとおりに聴いてみたい、と思わされる事態に、しばしば直面する。 いったい、この人にとって音楽を聴くとは、何をどう聴くことなのか? 案外、「曲を《モティーフ》処理として捉える」という聴き方は、一般的…

上浪渡氏

上浪渡(うえなみわたる)氏についての情報を、ウェブ上に全く見つけられずにいた。 私は氏を、FM放送をエアチェックしたカセットテープだけで存じ上げてる。そのお声はバッハ作曲、ヴェーベルン編曲「6声のリチェルカーレ」に乗って語りをお始めになる。 「…

都市伝説(吉松隆)

今日03月18日は吉松隆の誕生日だそうです。 以下、2017年の記事で書いて、2020年に追記した内容なのですが。 Wikipedia「朱鷺によせる哀歌」の項に 〈作曲家の紹介文献で「『朱鷺によせる哀歌』で尾高賞を受賞した」と記述されていることがあるが、事実では…

ドビュッシー:チェロ・ソナタ

ドビュッシーから1曲だけ選ぶと、私は(散々迷った挙句)チェロソナタになる。でもこれは作曲としてであって、チェリスト的に面白いかどうかは別問題なのかも知れない。なにしろこれは正確には「チェロとピアノのソナタ」なのだ。 https://t.co/MNi9u5sIJ8 —…

山本哲也(作曲家)

山本哲也:山羊の時間 Tetsuya Yamamoto : Temps de Chèvre*1 (2015) 指揮 阿部加奈子 演奏 Tokyo Ensemnable Factory (Fl 若林かをり/Cl 山根孝司/Perc 岩崎愛子/Acc 大田智美/Vlc 山澤慧) 2016-2-5 at Cultural Hall of Shibuya, Tokyo 山本哲也(19…

武満徹 'Dreamtime'(「夢の時」)

昨日02月20日は武満徹(1930年10月08日 - 1996年02月20日)の命日だった。 'Dreamtime'(1981年作曲)の、今つべで聴ける中で最も理想的な演奏は、これだと思う: 山田和樹/日本フィルハーモニー交響楽団、2017年05月14日。 私の聴きたいディテイルが、全部…

David Bedford "Star's End"

えっ…… ご存じ David Bedford "Star's End" の、日本盤です。本国 UK と同じ年1974年に出てます。 帯に堂々と「マイク・オールドフィールド」 の文字が。 ☆M・オールド・フィールドがロイヤルフィルと競演、D・ベッドフォードがアシモフの名作SF「銀河帝国の…

Maurice Ohana "Syllabaire Pour Phèdre"

モーリス・オアナ Maurice Ohana (1913-1992) の室内オペラ "Syllabaire Pour Phèdre"、1966-67年作曲。 マディ・メープル Mady Mesple (コロラトゥラ・ソプラノ) ジャクリーヌ・ダンジュ Jacqueline Danjou (パイドラ) ジャン・マレ Jean Marais (テセ…

The Slits、The Residents、Harry Partch

今さら改めて、The Slits "Cut" 面白い。 最初聴いた時、ダブっぽかったり、パンク曲でもウェル・メイドで線が細かったりで、がっかりして、最後まで聴き通さなかった。 という感想になったのは、こっちが私の The Slits のイメージだったから: 当時私はこ…

ブリテン『キャロルの祭典』

ブリテン『キャロルの祭典』Op.28、1943年作曲 Edward Benjamin Britten "A Ceremony Of Carols" Op.28 Sir David Willcocks 指揮 Choir Of King's College, Cambridge James Clark, Julian Godlee(トレブル・ソロ) Osian Ellis(ハープ) 1972年録音 再生…

Art Bears、Cosmos Factory、武満徹

邦題「哀しみのイヴェール」。私の勝手な記憶では、センチメンタリズムに溺れるイメージだったんだけど、改めて聴き直すと、ぎゃくに醒めてる。厳しく選ばれた音を、コントロールされた音程・強弱・テンポで、正確に置いてゆく。 「タイトルに『冬』を含む作…

ふくしひとみ さん ②

妻のシタール練習、二日目の夜には、ドラムを使ってひとりセッションをしていた。以前どこかで誰かに言われたのだが、まさに習得、応用の鬼。 pic.twitter.com/meWE9RkgJS — 戌一(いぬいち) (@inu1dog1) 2020年7月25日 演奏なさっているのは、ふくしひとみさ…

「牧神の午後への前奏曲」の最後の小節

「牧神の午後への前奏曲」を終止線まで収録したCD を聴いたことがない。 最後のページ。 ここ(練習番号⑫)は、12/8拍子。 最後の小節に音符があるのは、チェロと、コントラバスと、前の小節からタイで持ち越されて来た、フルートと、サンバル・アンティーク…

思い出した!イヤーワームの出典

かねて折に触れ脳内で鳴り出すヴォーカルラインの断片があり、その出典が思い出せずイライラしていた。さっき突然思い出した。 南アジアのどこかの民族音楽だろう、と目星をつけていたのだが、まず最初に降ってきて、「思い出した!これだ!」となったのは、…

シャルル・シェーヌ「オルガン協奏曲」

シャルル・シェーヌ(1925 - 2016):オルガン、弦楽オーケストラ、ティンパニと打楽器のための協奏曲(十字架の聖ヨハネの求道詩による)(1966) マリー=クレール・アラン(オルガン) フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団 指揮:セルジュ・ボド Cha…