2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧
「〇〇(楽器名)使ってます」はウリにならない。と前回書いた。 「〇〇使ってません」はウリになるだろうか? というとロック聴者がまず思い浮かべるのは、Boston の 1st. アルバムの但し書き No Synthesizers Used No Computers Used だ。 私は Boston よ…
生産性の対義語は、非生産性でも破壊性でもなく、創造性だと思う。 作曲における生産性って判らない。生産性のための作曲という発想は存在し得ない。 生産性のために排除されるものがまさにイコール作曲がやってることと言って大きく間違ってない。 生産は「…
soundcloud.com あちこちいじりました。 「シンフォ」というタイトルを付けるということは、私自身はシンフォの人ではないという表明でもあります。「シンフォのスタイルで作ってみました」という。 途中ラウドになる箇所では、ジェネシスとクリス・スクワイ…
soundcloud.com 新曲です。 ばりゃぴさん7月24日お誕生日おめでとう。フライングすみません。PC もぜろわんくんもいつ逝っちゃうか判らないので。
www.nicovideo.jp この曲、歌詞でロックアーティストの名前が列挙される中に Moody Blues が出て来るのですね。 「60年代の」「ロックンロール」がテーマのこの曲に「むしろ70年代にピークを迎えた」「プログレバンド」はそぐわないではないか?と、いったん…
ジョニィへの伝言 詞:阿久悠、曲:都倉俊一 演奏:ペドロ&カプリシャス 1973年 私の関心は都倉俊一の作曲にある。 歌い出して、 「ジョニィが来たなら伝えてよ」 たった1行、たった2小節で、TSDT のカデンツを1回完結。 こんな例は、他には『モスクワ郊外の…
「ミラージュ」はプログレだ。 サディスティック・ミカ・バンドの 3rd. アルバム『HOT! MENU』(1975年)の2曲目。作曲:今井裕、高中正義。 (動画のタイトルには問題がある。) (追記始め 上に貼った、アルバム『HOT! MENU』所収スタジオヴァージョンの動…
私にとって海は映像か画像で見るものだった。本物の海を初めて見たのはほんの数年前。 花見川沿いに気持ちの良い遊歩道が続いてるのを発見、距離を伸ばすうち、ついに東京湾に出た。 時には海岸線に沿って、最長不倒は千葉ポートタワー。この時は流石に、帰…
海の音楽 というと真っ先に思い出すのが、「さつま白波」の TVCM の BGM です。 「われは海の子」をフルオーケストラでやったやつ。ヴォーカルはなし。 「曲」というより、断片的なフレーズやオーケストレイトされた音の出来事がとっかえひっかえ現れては消…
革新は、その影響が大きいほどスタンダード=あたりまえになるので、後世の者である私(たち)がパイオニアの功績に気付くには、勉強が必要だし、知識としてだけでなく実感としてピンと来るには、タイミングなり偶然の経緯なりが必要だったりする。 さっき脳…
そういえば昔知り合いでドビュッシー「ヴァイオリンとピアノのソナタ」評価が不当に低い子がいて、フランチェスカッティなんかで聴いてるからだろ、と思ったのだった。 この曲こそドビュッシーの最後最高の到達点なのに*1。 無論、ヴァイオリニストとして、…
詳細不明。謎シチュエーション。 タイトルの「パラフレーズ」も謎。「先に『ラッカム』という曲があってそのパラフレーズ」なのか、「イラストを音楽でパラフレーズ」なのか。 「涼しげな曲」を探してフォルダから発掘。
テレビから得たものとして思い出せるのは、数曲の音楽。 2010年。 Islet 'We Shall Visit' ローカル局の深夜の音楽番組だったと思う。 2007年。 school food punishment 'you may crawl' テレ東のフィラーで。 私は白玉コードがダメだ。唯一、この曲の 1'26"…
【今回のあらすじ】「サビに入るとヴォーカルの音域が上がる」というとほとんど「あたりまえ体操」だが、逆な例もある。 まず、原曲。 ヴァースを [A]、サビ前半を [B]、サビ後半を [C] として、コード進行。 幅広く、自由な転調を含む。 支離滅裂ではないけ…
そだ。 1'38" 目と 4'01" 目、バックコーラスが the を [ði] と発音するのが気になったんだった。 1'22" 目から、Playing on the wrong side という歌詞が2回歌われ、2回目では Playing on the まで歌い差して ooo のヴォカリーズに繋がる。 1回目は、次に来…
「『ラムシャックルド』を聴き通す」という成句がある。 死ぬまでに到底成し遂げられない課題のこと。また、長年の懸案を、機会を捉えて漸く片すこと。 音源入手はこの上なく容易である。長さは34分しかない。 でも人生の課題の優先順位のせいで、結局、いつ…
(7月13日追記 「冬のモスクワは空気が乾燥するのでソフトクリームがよく売れる」「冬のモスクワの風物詩」と聞き齧ってのこのタイトルだったけど、デマかも知れない) 「サンガリアつぶつぶオレンジ」は撹拌せずに静かに注いで最後の1杯のつぶつぶ濃度を最…
ピアニカの面白いところは、符割やエンヴェロウプを作るのに、「吹く」人と「弾く」人とが同じ人でなくてもよい、というところ。要するに二人羽織。 そもそもピアニカは、オルガンなのか、笛なのか。 「弾く」ことによって作れるのは、「高低」と「長短」。…
「ポペティ(Poppentje)」。 www.youtube.com オランダのアニメ。 一目瞭然、これは人形浄瑠璃だ。 棒を使う操作方法。 細かな表情の付け方。 人形遣いの手がミキレる前提、それを含めてのスタイルなこと。 NHK「ミニアニメ」枠で知った。 Wikipedia「ミニ…
作曲家オリヴァー・ナッセン Oliver Knussen が亡くなった。 『かいじゅうたちのいるところ』(ファンタジー・オペラ) 「少年マックスは旅を始める、かいじゅうたちのいる島へ…」 カレン・ビアズリー ソプラノ(マックス) オリヴァー・ナッセン 作曲&指揮…
最近「メトロン星人」というワードが、ツイッターのタイムラインに、各方面から、流れてくる。流行ってるのか? この子か!(写真右) 『ウルトラセブン』のワンシーンだそうです。 魚が直立するようなフォルムから、『不思議の国のアリス』の登場人物 Fish-…
音楽は差異の体系だ。 ひとつの演奏組み立て全体の中でこの1小節のテンポがどう設定されてるかということも差異だし、この小節だけ取り出して他の演奏と並べてみるのも差異だ。 マゼールはここをいつも遅くする。3'10"、4'07" 。続くセクションとの対比のた…
Syd Barrett が亡くなって今日で12年になる。 詳細をすべて省くが、この PV は、以前ネットで短い期間交流のあった女性のブログ記事で教わった。 This Mortal Coil ないし 4AD についての記事中で、予期せぬ Barrett 曲カヴァーを、予期せぬ Caroline Crawle…
標準ピッチについて論じててすら、それは「相対」の話なのだ。 短調の曲は 440Hz にし、長調の曲は 442Hz にする、ということがあるらしい。ピッチを変えると表情が変わる。 私自身はそこまで敏感じゃないが。 これはつまり 440Hz に対して 442Hz が「相対的…
また私的な思い出話で済みません。叔母の書斎の記憶。 Phew「終曲」シングルのジャケから、無関係な2枚のソノシートが出て来ました。 収納場所に困って仮にそこに入れてあった、というふうに。 Rock Magazine という、阿木譲が創刊した雑誌(1976~1984,198…
子どもがあまりにスターレス・アンド・バイブル・ブラックに関心を示さないので、腹が立って「スターレスはクソ!フラクチャーが最高!」と叫んだら、おもいっきり泣かれた。泣きながら「スターレスがだいすきなのにー」「ウェットンに失礼だー」と責めてく…