2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

nankotsuteacher 氏の音楽

soundcloud.com bandcamp: https://nankotsuteacher.bandcamp.com/album/anti-meridian-sensory-flow この曲を拝聴して、nankotsuteacher 氏のご意図とは別に、私は勝手に以下のようなことを考えてしまった。 「同じ曲でも、聴く人によって全く違う聴こえ方…

アヴァン・ポップ

ウィキ「アヴァン・ポップ」の項によると、この語は1990年代以降のアメリカで提唱された芸術運動を指す語らしいけど、当記事はこれとは無関係。 私はこの語に、最初 Slapp Happy か Anthony Moore についての評論の中で出会った筈。 で、この語に相応しいも…

Beyond Infinity

Beyond Infinity "Mother Earth"(nxuMusic - 003、2009年)から。 トラック2 'Seventeen' トラック3 'The Composer' 上げ直しました。 思い出した。カケレコさんでこの CD をポチったのが、私がネットで物を買った最初だった。 2012年にここで知って、こう…

Wang Wei 4tet、Aurelia、Onze H30

Wang Wei 4tet "Wang Wei 4tet"(Homerecords.be、2009年)から。 Aurelia "The Hour Of The Wolf"(Homerecords.be、2010年)から。 Homerecords.be にしろ、AltrOck にしろ、これ以降もヴィヴィッドなリリース活動を続けたのだと思います。 私のほうが「好…

Zefiro Torna

Zefiro Torna "O, Monde Aveugle!"(Homerecords.be、2010年)。 がんらい古楽グループの筈だけど、トラッド、アラブ音楽、フリージャズ等々、節操無くも、それらが自らの内から自然のこととして湧いて来て、自然のこととして高品位のアンサンブルに練り合わ…

Aranis "Songs From Mirage"

私は歌に興味がない、ということになってる。 でも、音色としてのヒトの声の魅力を、無いものとすることは出来ない。ヒトの声で歌われるものとして降って来たメロを、インストで置き換えると、魅力のキモが捨象される。 ことさら表情を付けて歌うのではなく…

LE GLE

2014年04月、Les Batteries 目当てで、World Disque のサイトの「France」>「L」の項を見てて、たまたま上隣に載ってた見知らぬバンドの紹介文が目に入った: LE GLE/Suites Erratiques(CD/Linoleum)(France'12)フランス産、多数の管楽器やel-g,el-p(ローズ…

清水靖晃、濱瀬元彦、YAS-KAZ(佐藤康和)

3人のアーティストを取り上げてますが、相互に無関係です。 このサイトによると、Crammed Discs のシリーズ Made To Measure は「他メディア(フィルム、劇場、ダンス、ヴィデオ)のために『あつらえた』サウンドトラック」のシリーズで、1983年から1995年ま…

Godley & Creme "L"

Godley & Creme "L"(1978年)。 このところ立て続けに1977~78年のものを取り上げているのは、偶然です。 プログレを終わらせたのは、外部要因としてはパンクの台頭、と言えるかも知れない。でも、パンク以後の、当時オルタナティヴ・ロックと総称された諸々…

日本のプログレ

私の KENSO は、『うつろいゆくもの』(2006年)から。 クォリティもインパクトも図抜けてるし、好み的にもストライクの筈なんですが、のめり込めなかった理由が何なのか、自分でも判りません。 なんか、見え透いてしまう。 結局、ティポグラフィカを先に知…

England (バンド)

この曲のドラムのミックスってどういう手順なんだろう? シンバルは別録りだよね? ドラムキット一発録りでここまで回り込み無く各楽器の定位を独立させるって可能なのか?? というか、作曲・アレンジの意図としてこの音像を欲するということがどういうこと…

Pentwater ②/2

2007年の復帰作 "Ab-Dul" で Pentwater に出会って、そのガチャガチャと雑多な感じがツボだったのだが、次に聴いた1992年リリースの発掘音源集 "Out Of The Abyss" では、ゴリゴリのプログレ・バンドとしての水準の高さに驚いたのだった。 1st. "Pentwater" …

Pentwater ①/2

1970年代の3大アメリカン・プログレ・バンドといえば Yezda Urfa、Cathedral、Pentwater だけど、私は Pentwater 推し。 Pentwater はシカゴのバンド。1970年始動、1971年夏にはオリジナル曲の比率を増し、イエス、クリムゾン、ELP、ジェネシスの影響で指向…

ブリテン『キャロルの祭典』

ブリテン『キャロルの祭典』Op.28、1943年作曲 Edward Benjamin Britten "A Ceremony Of Carols" Op.28 Sir David Willcocks 指揮 Choir Of King's College, Cambridge James Clark, Julian Godlee(トレブル・ソロ) Osian Ellis(ハープ) 1972年録音 再生…

夢 2020年12月20日

私は芸人。公開番組に出てる。ヤンキー風の兄ちゃんが司会。 お題:コントの掛け合い「カードを落とした」への返し「ああ、〇〇カードね」の〇〇を考えよ。 私「ポケモンカード」 場を完全に凍らせる。 テキトーすぎる自覚はあったし、「ポケモンカード」な…

Camel "The Snow Goose"

キャメルは、私が出会った時には既に、例えば新人バンドを紹介するときに当て嵌めるカテゴリーとして「キャメルタイプ」があるくらいの「オーソリティ」だった。私が彼らに対して素直になれなかったのは出会い方のせいだ。 本来、5大バンドをひと通り修めた…

見るを見る

寝覚め、室内を見回す。目の解像がものすごく粗くなっててびっくりする。 じつはふだんから同様に粗い。寝覚め時だけざらついてるんじゃなくて、ふだんはそのざらついてるということが見えてない。 視覚が見ていることを意識が見る。 視覚の解像はいつも同じ…

3つの懸案の解決

長年の懸案が立て続けに解決しました。 探してた曲が見つかる① sakai yasushi 氏は凄い!という話。 この曲、誰の何という曲でしょう?ひと昔前にテレビの BGM にさかんに使われてて、メロはソプラノサックス?オーボエ?で、アースワークスを素直にしたみた…

溺れたエビ!(溺れたエビの検死報告書)

私が最初に接したこのバンドの情報はユーロ・ロック・プレスのライヴ・レポートで、10年以上前。当時はバンド名「溺れたエビの検死報告書」だった。 音で初めて聴いたのは、アメーバピグの音楽フロアで掛けることを思い立ってつべで探した時だから、その数年…

Barclay James Harvest

小6当時のナイーヴな耳には、単なるアコギのアルペジオだけでも新鮮で、そしてそれにたまたまプログレ曲で初めて出会ったばっかりに、そのアルペジオ自体もプログレ性を保証する要素としてカウントしてしまう、という事態が起きていた。 Robert John Godfrey…

Eddie Jobson

担任老婆 沁みたんは小圓遊 短気老婆 聴き取れへんよ 何故なら おねしょやっちゃならめえよ 他人老婆 今更どうなってもいい*1 単に老婆 芋嫌い笑えねえ 青空 ラッキョうめえ 言わせんでねえ 担任老婆 尻穴臭い アイドル、ジョブソン。ヴォーカリスト、ジョブ…

「浮世離れ」は褒め言葉

ふと思い出した。 あるロック雑誌のバックナンバー(1970年代後半頃の)にイエスの記事があり、スナップショットが数点載ってた。ハウやスクワイアが、スタジオに乗り付けて横付けした自家用の「でっかい外車」から降りて来るところの。ナイーヴだった私は、…

終わらせる 始める サビ

「ポピュラー音楽では(イントロとともに)曲の終わらせ方が重要だし難しい、なので意表を突くあるいは気の利いたエンディングの曲に出会うとおお!となる」というご趣旨の御ツイートを拝見し、なるほどと思った。 それで私も、自分の曲の中から「意表を突く…

Robert John Godfrey "Fall Of Hyperion"

'Big Top' が 'Cirkus' のリプライズだと気付いてなかった!! さて、Robert John Godfrey "Fall Of Hyperion" です。作曲としても、アレンジ乃ちソノリティの目くるめく色彩も、ピアニストとしてのヴィルトゥオジテも、充実しまくって唯一無二、プログレ界…

První Hoře

「ジャンルを超える」にはいろいろある。クリエイティヴなものも、そうでないものも。 ジャンルをハナから意識せずやってなおかつ結果がユニークなのは「天才」であって、私がそれをやると、ジャンルに無意識裡に囚われた凡庸になる。真にユニークであるため…

Propaganda 'The Chase' の作曲手順を推察する

この曲については以前書きました。今回はそのうち、この曲の作曲手順についての推察の部分を再掲します。 「浸るべき質感」が表に立つ箇所もあるけど、むしろ、造形のインパクトに驚く。 この曲は頻りに転調するけど、E を以てこの曲のキーとする。 ところが…

命題「フレームの外への延長を想像させる写真が良い写真である」

ロキノンの、たぶん1980年代のバックナンバーで、岩谷宏が「フレームの中で完結せず、その外への延長を想像させる写真」を「優れてる」だか「好き」だか書いてた(曖昧な記憶、不正確な引用)。何を論じてる中で、何を言うための比喩としてそう言ったのかは…

意味や価値

2年前の冬、インフルの高熱下での、意識の状態。インフル自体は楽だったんだけど、食糧が底をついたタイミングでの罹患だったために不意の断食を迫られたのがこたえたようだった。 インフルは、買い物に出てはいけない、熱が引いても2日間は外出してはいけな…

PFM "Photos Of Ghosts"

とにかく気持ちの良い音楽を貼りたかった。 私のプログレ歴は、入門こそ『狂気』だったけど、その後長く、ジェネシスの諸作とともに、PFM "Photos Of Ghosts" がテンペラメント的には一番ぴったり来る、という時期が続いた。 就中 'Promenade The Puzzle' が…

下書き放出(ルックス)

音楽の好みに性差って、私の観測の範囲で、無い。 ピグのフロア仲間に「女子でジェントル・ジャイアント好きは珍しい」と言われたことあるけど、多分根拠無い。 思い当たるとすれば、ルックス… 断っておくが、私はケリー・ミネア派だ。 (フロア仲間と結託し…