意味や価値

2年前の冬、インフルの高熱下での、意識の状態。インフル自体は楽だったんだけど、食糧が底をついたタイミングでの罹患だったために不意の断食を迫られたのがこたえたようだった。 インフルは、買い物に出てはいけない、熱が引いても2日間は外出してはいけない、ので。

 

ふだん意味があると思ってること、音楽で感動したり、ブログ書いて楽しいと思ったり、ということが、身体的不調で斯くもあっけなくすっかりバラける、それらのどこに意味や価値があるのか判らなくなる、ということに驚いた。そういう意味・価値が、思いのほか自分をこの世に繋ぎ止めてる、それが無くなる。

 

価値を価値と感じるためには体調が必要だけど、体調が戻って以前と同じに価値を感じるようになることを「本来」の状態に「戻る」というのか、それとも価値というものは所詮その程度の「余剰」みたいなもので、体調を失ってみると判る無価値の状態が「本来」なのか。

 

体調を失ってる時は、もしかしたらこのまま回復しないかも、無意味無価値の、今までとは別の世界を生きてゆくことになるのかも、とか思ってるわけだけど、そういう人生もあり得るのだろうか。むしろそっちのがいずれ到るべきステージなのだろうか。戻って来たけど。