「音楽を評論」

「音楽評論家」を自称なさる方で「音楽を評論」なさってる方って、どのくらいいらっしゃるんだろう? みうらじゅん『What's Michael Tomioka?』の中で、ステージで演奏するレッド・ツベルクリンに、VIP席で、福田一郎という人物が 「日本のロックの夜明けだ…

曲に即して

① 「曲に即して聴く」こと。そこにある情報をなるべく多く聴き取ること。そこに無い情報を聴き取らないこと。 むろん「曲に即して」というのは解像度の低い言い方で、「作曲者の意図に即して」と「実際に鳴ってる音の出来事に即して」とは全く別。作曲者の意…

メモ

3つのメモは相互に無関係です。 ① 「#プログレ聴いてもプログレ作れませんよ」といいつつ挙げるのがバルトークのオケコンじゃあ、同じ枠内に留まってるんじゃないですかね? さらにいえば、この言い方だと「プログレを作ること」が目的になってますが、アウ…

Gong "You"

私は「カンタベリー好き」とはいえない。 私が求めてるのは、着想の突飛さ、造形の目醒ましさ、そしてユーモア。カンタベリーの中に、私好みの要素をことさらに見付けて喜んでる。カンタベリーの聴き方としては邪道なんだと思う。 リフが苦手だし、ジャズ・…

音楽を愛する

昔、ある方から伺った話(不正確な引用)。 TV で、自閉症の少年がピアノでバッハのメヌエットを弾くのを見た。2つのメヌエットが対になった、短調のほう。 メヌエットには絶対あり得ない極端に遅いテンポで、2声の重なりが4分音符または8分音符の長さ毎に交…

アメーバピグの音楽フロアで掛けた曲②

聴き方

この曲がどう聴こえてるのか、この人に聴こえてるとおりに聴いてみたい、と思わされる事態に、しばしば直面する。 いったい、この人にとって音楽を聴くとは、何をどう聴くことなのか? 案外、「曲を《モティーフ》処理として捉える」という聴き方は、一般的…

Kate Bush 'Watching You Without Me'

例えば、 「アメーバピグで私がブロックしたのは、プログレ部屋の人たちばかりだった」 から導かれるのは、 「プログレ部屋は話の通じない人ばかり」 ではなく、 「私はプログレ部屋にしか知り合いがいなかった」 である、 みたいなこと。 プログレ部屋で私…

Snakefinger "Greener Postures"

私はお米(白米)を炊くのに失敗したことがない。これは大問題なのではないか? 炊飯器のマニュアル通りにしか炊いたことがない。本来なら「『水に30分浸す』をやらずにいきなり炊き始める」とか「『5分蒸らす』をやらずにスイッチが切れたらすぐにふたを開…

バンドでキーボーディストをやるとはどういうことか

そのバンド(全員女)のキーボーディストが抜けるので後任に、という話が回ってきた。私はそのバンドのファンだったから一も二もなく引き受けた。 ところがリハに行くとまだ前任者がいた。バンマス「やっぱりMちゃんを手離せない」 バンマス=作曲者による打…

John Wetton

この記事で、譫妄が起きたきっかけを書かずにいましたが、「私の場合、ICU で目を覚ますとそうなってた」旨加筆しました。 で、譫妄とは別の話なのですが、ICU から出てすぐの頃、何故かふとジョン・ウェットンの死を思い出し、どっと涙が溢れて止まらなくな…

Genesis 'Dusk'

無駄に凄いミックス。 いつのリマスターだろう? 各パートが一切混じり合わず分離して、どのパートもどぎついくらい前面に出る。 曲内容がこのミックスを求めてるとは思えない。ミックスのためのミックス。分離のための分離。私はこの曲の慎ましやかな佇まい…

Stormy Six

特定の時期に出会っておかねばならないものってあるなあ。この歳になってどうあがいてもセバスティアン・ハーディを好きになりようがない。 Stormy Six を今まで挙げずに来たのは不手際というほかないが、なにしろ私個人的に、このバンドと出会ったタイミン…

拙作でパクった元ネタが判明!

思い出した!! この拙作の 0'09"~0'14" と 0'36"~0'41" の合唱の箇所は既存曲のパクリの筈なのに、元ネタを思い出せないまま15カ月が経過していました。 いま思い出しました。これの 0'32"~0'37" だ!(その後も何度か出て来る) でも合唱じゃありません…

Genesis "From Genesis To Revelation" を推す

Genesis のデビュー・アルバム "From Genesis To Revelation" を評価する人は少ないし、評価する人も「プログレじゃないけどこれはこれで好き」という言い回しになる。 私は中坊の時初めてこれを聴いて、大好きになった。そしてそれはまさに、私がプログレに…

ライヴの名盤

私はマニアないしコレクターではありません。全部所有したいとは思わない。 その私が一時期、オフィシャルでもブートでも、未発表音源とかライヴ音源とか映像フッテージとか、見掛けたものは全部買う、というバンドが2つだけありました。ゲイブリエル期ジェ…

T.Sasaki「突きとばされた話」

標題楽(ないし描写音楽)は、不可能だし、価値がない。というか私は標題楽が解らない。 「音楽がその自律を貫きつつも、視覚イメージや言葉と呼応することが、果たして可能なのか、価値があるのか。そこに関数は存在するのか」についてとことん懐疑的だと、…

認容発音とコクニー

拙アメブロ記事2020年02月18日より。以下。 古英語 (Old English) 700-1100 古英語には 4 大方言が区別された.ウェスト-サクソン方言はウェセックス王国の言語で,今日残存する写本の大部分は,この方言で書かれている. 中英語 (Middle English) 1100-1500…

上浪渡氏

上浪渡(うえなみわたる)氏についての情報を、ウェブ上に全く見つけられずにいた。 私は氏を、FM放送をエアチェックしたカセットテープだけで存じ上げてる。そのお声はバッハ作曲、ヴェーベルン編曲「6声のリチェルカーレ」に乗って語りをお始めになる。 「…

譫妄 2/2

幻覚と幻聴、その、描写と、「視てる/聴いてる私の側がコントロール出来る要素がある」ことについて。 前回は幻聴についてだった。今回は幻覚について。 幻覚 ① 描写 部屋の壁や天井一面を埋め尽くすのは、場合によって、いろんな様式の地図や、明朝体やゴ…

譫妄 1/2

譫妄といっていいのか、ヒトの脳は、ちょっと攪乱されると、ふつうに幻覚を見、幻聴を聴く。私の場合、ICU で目を覚ますとそうなってた。 その、描写と、「視てる/聴いてる私の側がコントロール出来る要素がある」ことについて。 この話の大部分の紙幅を「…

音楽はフィールド・レコーディングよりも譫妄に近い

実家にはフォークギターが1本あった。 私は、巻き弦を、指で、弦を張った方向に擦ると、「コ――――」というか「ソ――――」というか、6弦5弦4弦それぞれの音高を持ちながらノイズを含んで掠れ、指が弦のどのポジションを通過してるかによって微妙に撚れる、上空の…

Emerson, Lake & Palmer 'The Endless Enigma (Pt. 1)'

当ブログで一度だけ ELP を取り上げた時、「作曲として最もやり切ってる」1曲として挙げたのは 'Piano Concerto No. 1'(Emerson 曲、"Works, Vol. 1" (1977) 所収)でした。 衆目の一致するところとして、最高作は 'Karn Evil 9'("Brain Salad Surgery" (1…

David Byrne & Brian Eno 'Strange Overtones'

アメブロでフォロー申し上げているメタリングさんの『ブライアン・イーノ、私には77年まで。』という御記事に、「私にもです!」と賛同しました。 同時にこれを思い出しました: David Byrne & Brian Eno 'Strange Overtones'。アルバム "Everything That Ha…

sakana

昔アメーバピグの音楽フロアでビートルズ・カヴァー縛りで場が持たれると、sakana のアイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼアがまず思い浮かぶわけだけど、つべに上がってなくて残念だった。 先日西脇一弘氏がツイートしてらした。 sakana-1987、最古の音源…

都市伝説(吉松隆)

今日03月18日は吉松隆の誕生日だそうです。 以下、2017年の記事で書いて、2020年に追記した内容なのですが。 Wikipedia「朱鷺によせる哀歌」の項に 〈作曲家の紹介文献で「『朱鷺によせる哀歌』で尾高賞を受賞した」と記述されていることがあるが、事実では…

メモ(夢とか)

なんだよ「日本を代表する」って?! さて、「夢の中で◯◯が聴こえて来た」と曲名をおっしゃる方がいらして、羨ましい。「似てる」とかじゃなくて、「この曲のこの部分」と、ものすごく具体的。 私は夢で既存の曲が聴こえて来たことが無い。 一時期、夢で音楽…

右利きの音楽

自作曲の中での左右の定位の「動き」について、私は無意識裡に、音楽は「左から右に流れる」もの、とイメージしてるように思う。 例えば、ハープなりピアノなりの1音のアタックをきっかけに、同じ高さの弦のフラジオレットなり純音なりが持続し出す、という…

レコメン

Picchio Dal Pozzo の 2nd. アルバム "Abbiamo Tutti I Suoi Problemi"(L'Orchestra、1980年)から。 A-1 'La Sgargianza - Parte I' A面は、 という構成で、長めの2曲の前後と間に、3つの断片が配される。 B-1 'Strativari' "Recommended Records Sampler"…

'At Last I Am Free'、など

Cassiber は1度だけ来日してる。1992年10月、新大久保 R's アートコートで2日間(地方でもやったのかも?)。 ゲストは篠田昌已。この年の12月9日に亡くなる彼の、これが最後のステージになったと聞いた気がする。 'At Last I Am Free' をやったのは2日目だ…