すっかりハマってしまった Magrathea の、今日は 1st. アルバム "Underclouds"(自主制作、レーベル無し、1998年)から、'Slave To The Machine' です。
録音は1995年。この時は4人編成
Glenn Alexander Barnes - Vox/Keys
Gary Gordon - Bass
Jason Smith - Guitar*1
Gary MacDonald - Drums
で、曲調も演奏もヘヴィでハードエッジ。ドラムにキレがあり過ぎて笑ってしまう。
今回貼ったのは、とくに楽想てんこ盛り目まぐるしい展開でプログレ耳を満足させる1曲。
ジェネシスの影響が顕著なのは、Alexander と Gordon の2人組になってからの "Legends" "In Search Of The Crystal" のほうだけど、この変化は、この2人の音楽性が顕わになったということなのか、あるいは上手すぎるギタリストとドラマーを失った状況下でやれることがこれしか無かったということなのか、事情は判らない。両方かな?
「ジェネシス影響下のベスト・バンド」を探求すればするほど、それはジェネシスの「クリエイティヴィティ」を受け継ぐバンドを求めることであって、したがってスタイル的にはジェネシスから遠ざかる、という皮肉を思う。
「ジェネシス・フォロワーを聴いて何かを得ることって凡そ無い」と懲りさせられつつなお、求めるバンド像が目の前にぶら下がってた。Magrathea が永年の私のイラつきを解消した。
Magrathea で作曲の主導権をもつのがどのメンバーなのかは、資料では判らない。彼らは作曲家としてもともと非凡で、「フォロワー」呼ばわりは無礼だ。
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*1:このアルバムの前後、1994年録音の "Simmons Demos" と、2nd. アルバム "Entropy" でのギタリストは、Grant Mallison。