Barclay James Harvest

小6当時のナイーヴな耳には、単なるアコギのアルペジオだけでも新鮮で、そしてそれにたまたまプログレ曲で初めて出会ったばっかりに、そのアルペジオ自体もプログレ性を保証する要素としてカウントしてしまう、という事態が起きていた。

 

Robert John Godfrey について書いた時、彼が Barclay James Harvest の初期に音楽監督として関わって重要な貢献をしたことに触れた。

BJH のどの時期を重要視するか? 一般には Godfrey が関わった時期、代表曲として挙げられるのは 'Mocking Bird' だったりするだろうか?

私の場合、たまたま実家にあったのが "Time Honoured Ghosts" 1枚だけだった。私がこのアルバムこそ BJH 中最もプログレ要素を多く含むと判定したのは、事実そうだからではなく、全く逆の理路で、このアルバムによって私のプログレ像を決めたからなんだろう。

このアルバムをプログレ作品として決定的に印象付けてるのは Wolstenholme 曲 'Beyond The Grave' ではあるんだけど、この曲はいま聴いてもプログレだ。BJH 入門時の私のプログレ像をたずねるよすがとなるのは、むしろ、ポップないしフォークをプログレ風に処理したような曲のほうだ。

'Jonathan'、Holroyd 曲。

プログレ風のフォーク」 なのか「フォーク風のプログレ」なのか。BJH はそもそも「プログレバンド」なのか。

私はロックやフォークの曲の中にプログレ要素を見つけて喜ぶ奴だったのだけど、何でもかんでもプログレの手柄に帰してしまってたところはある。

 

"Time Honoured Ghosts" と、次作 "Octoberon"、ともにA面ラストが「Wolstenholme 枠」なのは偶然だろうか?

 

 

ぶっちゃけ私はまだこのバンドのごく一部しか知らない。拙速な記事なのだけど、BJH について書いたらモテそうな気がした。