溺れたエビ!(溺れたエビの検死報告書)

私が最初に接したこのバンドの情報はユーロ・ロック・プレスのライヴ・レポートで、10年以上前。当時はバンド名「溺れたエビの検死報告書」だった。

音で初めて聴いたのは、アメーバピグの音楽フロアで掛けることを思い立ってつべで探した時だから、その数年後。

 

2001年、「溺れたエビのヲサ」こと山本-慶により京都で結成。

2013年以降フジロックに出たりしてるらしい。

2016年、「溺れたエビ!」に改名。

 

音楽性の視野は広い。「プログレ=(イコール)ユーロ・ロック・プレスに載ってる音楽」と定義してよいから、私はこのバンド(というかアート・パフォーマンス集団)をプログレと見做してた。

それが、その後2015年、2nd. アルバムの時点で、ファンク、ダンス・ビートに特化したらしい。当時のヲサ氏のインタヴューから:

「そもそも、僕自身は溺れたエビをやる以前から、ダンス・ミュージックやファンクが大好きで」「たまたま、溺れたエビをはじめるときにパンキッシュで尖ったものをやりたいモードに入っていて、ファーストのようなヘビィで実験的要素の多い曲を作るようになって。そこで全部膿を出し切ったというか(笑)」

「今の路線が自分の元々持っていたスタイル」

メンバーを入れ替え、若い世代を入れて「流動的に、どんどん魅せ方を変えていくやり方を選んだ」ということは、今後も音楽性が変わってゆく可能性はある。 

 

踊れない私の関心はどうしても、シフト以前のほうにある。

かぶりものと、儀式めいた雰囲気から、私は勝手にレジデンツを思い出した。

ヲサ氏のインタヴュー中、お若い頃の関西の状況のお話の中で BOREDOMS の名前は出て来るし、溺れたエビを始めるきっかけのひとつとして「STOMP」をお挙げになってるけど、レジデンツは出て来ないから、飽くまで私の勝手な連想です。