'Big Top' が 'Cirkus' のリプライズだと気付いてなかった!!
さて、Robert John Godfrey "Fall Of Hyperion" です。作曲としても、アレンジ乃ちソノリティの目くるめく色彩も、ピアニストとしてのヴィルトゥオジテも、充実しまくって唯一無二、プログレ界の一大奇観なのに、セールス的には振るわなかったらしい。
Robert John Godfrey は、クラシックの環境から出た作曲家、ピアニスト。
「コンサート・ピアニストのマルコム・ビンズに師事し、その周りにはサー・マイケル・ティペット、ベンジャミン・ブリテン、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェがいた」(ウィキペディア「ロバート・ジョン・ゴドフリー」)
このウィキの記述が Godfrey 何歳頃のことか、いまいち絞り込めないけど、10代の早い時期のことと思われる。
Barclay James Harvest の最初期(1968年~1971年)に音楽監督として関わり、アレンジやオーケストラ指揮で貢献
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1st. ソロ・アルバム "Fall Of Hyperion" をカリズマ・レーベルからリリース
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The Enid の結成
という流れではあるんだけど、"Fall Of Hyperion" が1973年録音・1974年リリース、The Enid 結成が1973年、The Enid としての 1st. アルバムのリリースが1976年。
フルアルバムで貼ります。
つべに飛んで頂けば、説明欄の Track listing で各曲頭出し出来ます。
オリジナル LP では、収録曲が
A1 The Raven 8:46
A2 Mountains 6:56
A3 Water Song 5:57
A4 End Of Side One 0:04
B1 Isault 5:10
B2 The Daemon Of The World 14:44
I. The Arrival Of The Poenix
II. Across The Abyss
III. The Daemon
IV. The Wanderer
V. IHS
VI. Tuba Mirum
で、初 CD 化以降、収録内容は同じだけど、3曲目と4曲目まとめて 'Water Song' として1つのトラックになってる。
ひとまず、旧A面の4曲= CD でいうトラック 1~3、をお聴き頂ければ。
私が買ったのは2006年の WHD の CD で、帯に
「もし、この世に『ラファエル前派の音楽』というものがあったなら、この作品は限りなくそれに近い――と評された」
とあったけど、そう評したのは誰なんだろう?
これかな:
If ever there were such a thing as Pre-Raphaelite music, this is probably what it would resemble. Certainly it addresses similar themes. Lyrics are based upon the poems of Keats, and the whole affair has an air of the mythological. The music is rapturous and majestic, featuring mellotron and piano extensively, setting the stage for much of what would come later. Dante Gabriel Rossetti and Edward Burne-Jones would have loved this!
by Mike Ezzo, Published 1996-08-01
追記 2022年01月02日
国内盤といえば、最初は1978年、フォノグラムの「スーパー・ロック・コレクション」シリーズ中の1枚として出た。Gentle Giant "Three Friends" を含むシリーズ。
帯(Discogs で確認)に「謎のキーボード・プレイヤー」とあって、どうなの?と思いつつ、リリースは快挙。
というか、どうやら1978年時点で出ていた Enid の 1st.、2nd. よりも先の国内盤リリースのようなのが意外。カリズマのものはフォノグラムがどしどし出してた、ということだろうか?