たずね曲、「エオリアン・モード」。

たずね曲です。

 

Perfumeポリリズム」を最初に聴いた時の感想のひとつが、

「中間部はたしかに4/4拍子の上で2.5拍の音形が繰り返されるから「ポリリズム」に違いないけど、その最も単純な例。私が「ポリリズム」というタイトルから想定するありようからしたら、身も蓋も無い」

というものでした。

もちろんこれは筋違いな期待とがっかりであって、この曲でその「ありよう」をやってもしょうがない。「恋のフーガ」がフーガ形式で書かれてない、とがっかりするようなものです。

 

私が想定したというのは、

「歌い手3人が3つのパートに分かれて、各々の長さのパターン(2.5拍と3.5拍と4.5拍とか)を繰り返すもの」

でした。かつ、

「8分音符単位なりなんなりのビートはありつつ、拍子が解体されてるもの」

です。

 

その作例として思い浮かんでたのが、たぶん「エオリアン・モード」という題名の曲です。日本の現代音楽の作曲家の作で、室内楽編成でハープを含んでたと思います。清澄なソノリティ、静かな曲調。終始同じひとつのモード(短調)で淡々と進行する、というか展開らしきもの無く「持続」する。

ところが、作曲者名が判らない。

私が聴いたのは、FM 放送をエア・チェックしたとおぼしきカセット・テープで。曲が終わったあと上浪渡氏とおぼしきお声で作曲者名と曲名が紹介されていた(けど曲名だけ憶えてる)ので、氏の没年*12003年より前の放送、それ以前の演奏・録音、それ以前の作曲、ということになります。NHK-FM現代の音楽』でしょうか?

じつは曲中「繰り返し」があったかどうか定かでなく、つまり「ポリリズム」と呼ぶのが正しいかすらおぼつかないのですが、とにかく、

「8分音符単位でいつも縦の線が揃ってはいるけど、どこにも小節線の引きようがない、少なくとも聴感上は」

というものです。「ミニマル」というべきでしょうか?

 

どなたか、この曲の作曲者をお判りになる方、いらっしゃらないでしょうか?

 

追記的関連記事。おそらく解決したのだと思います:

*1:氏が放送のお仕事に携わっていた時期が判れば、この曲の成立年をもっと絞り込める筈ですが。