サン=サーンス「水族館」

私がサン=サーンスで唯一好きな曲、「水族館」(『動物の謝肉祭』第7曲)。

編成にグラス・ハーモニカを含むけど、グロッケンで代用されることが多い。

グラス・ハーモニカを使った例。

たんに珍しいというだけでなく、いい演奏だと思う。初めて知る演奏家たち。

 

もともと室内楽編成で書かれたし、私個人的にフルオケよりも室内楽のが好きだけど、ラトル/ベルリン・フィルとカティア&マリエル・ラベックによる神妙な弱奏に異存のあろうはずがない。

グラス・ハーモニカ・パートはグロッケンで。

 

この動画は、説明欄のクレディットに「celesta」とあるけど、どう見、どう聴いてもシンセですよね?

こういう特殊な編成の曲の場合、シンセを含めるゆき方も積極的にアリだと思った。

ナレーションのテキストの出典は私には判らない。コメント欄をつぶさにチェックすれば判るかも。

ヴァイオリンのジュリアン・ラクリンはじめ、著名な方たちのようだけど、私は初めて知る演奏家たちです。

 

パリ万博でのジャワのガムランに、ドビュッシーはびっくりできるだけの耳をもってた。サン=サーンスは「ただの雑音」と嘲った。

私がサン=サーンスを嫌いなのは、自分の曲はただ決まりどおりに音を並べただけのもののくせに、私の大事なドビュッシーやフランクやジャワのガムランをバカにするから。

もっとも彼は生来バカにする人なのであって、彼がバカにしなかったのはフォーレだけかも知れないけど。

 

ただ、ある時 FM で、ラロの『スペイン交響曲』に続いてサン=サーンスの『序奏とロンド・カプリチオーソ』が掛かった時は、後者がものすごく気の利いた曲に聴こえた。