民族音楽

ヨウヒッコ

フィンランド*1の楽器、ヨウヒッコ(jouhikko)。 ドローン弦が2本、メロディ弦が1本。メロの音程は、この動画ではふつうに指の腹で作ってるけど、弦の反対側から指の背で押さえる場合のほうが多いみたい。 カレリアは中世以来スウェーデンとロシアとの係争…

Watusi

Watusi 族(ツチ*1)のダンス。 ツチというとどうしてもルワンダのイメージになるけど、ウィキペディア「ツチ」によると、居住地域はルワンダ、ブルンジ、ウガンダ、コンゴ民主共和国のキサンガニを含む東部で、このつべではナレーション中で「コンゴ」と言…

simakDialog

simakDialog のギタリスト Tohpati の別バンド Ethnomission。 simakDialog はキーボーディスト Riza Arshad が1993年に結成。ジャカルタを拠点とする。 バンド名は「会話に耳を傾ける」の意らしい。 わりと判りやすく「ジャズ・ロックないしプログレとガム…

Trys Keturiose とスタルティネス

Trys Keturiose はリトアニアのヴォーカル・アンサンブル・グループ。伝統的声楽アンサンブルのスタイル「スタルティネス」の継承者。 "Kas Tar Laka"(Dangus DGCD 039、2012年)から。 これは短2度の重なりが生じてて面白い: スタルティネス sutartinės …

意識

複数弁によってメロを作ると、倍音列はメロとしてより音色として意識される。各弁を基音とする倍音列のメロを行き来して「転調」ないし「コード進行」させることも可能だろうか? https://t.co/TyLJXXHgJY— 新海智子 (@coccyx_T) November 18, 2018 mobile.t…

クアクレ kokle

さいきん乱視が急に進んで、マウスポインタを頻繁に見失って、作業の効率が著しく落ちてた。 必要に迫られてググって、マウスポインタの大きさと色を変えられる*1ことを、17歳にして初めて知った。 あるサイトを見ていると、視野の隅にクアクレ(kokle、ラト…

最近の

美味しいっぺ 飯が 青菜が終わって さあ let's タン塩 あああーーーーーーーあーー あああーーーーーーーあーー

ラオスの民族音楽

追記(2022年06月18日)始め LP 全曲のつべを上げていたアカウントが停止されました。 類似の、オーケストラの映像と、Khaen(Khène)独奏の映像を、ひとつずつ貼っておきます。 追記終わり おお、フルアルバムで上がってた: "LAOS" UNESCO Collection: A M…

Valravn

スクリーンキーボーだと脱字が増える。 Valravn はやはり「ビョークを思わせる」と評されてるみたい。べつに、アイスランドとフェロー諸島が文化的に近い、という話ではないのだろう。 というか2013年に解散してたのか。 アルバム "Kodel På Snor"(2009年)…

フクエ・ザウォセ

フクエ・ザウォセ Hukwe Ubi Zawose (1938 or 1940 - 2003) は、タンザニアの音楽家。 ゼゼ・カンバ・クミは「擦弦楽器」ではあるんだろうけど、おそらく、ハープやコラみたいに、指板が無く、開放弦が音高分の本数並んでるのを、弓で弾いたり、爪弾いたりし…

歌唱力

アメブロのお題「もし手に入れられるなら歌唱力?語学力?」に応えて。 この歌唱力が欲しい: www.youtube.com ホーミー khöömii は男性のものと思い込んでた。 低い声域で基音を低く取れるからこそ出来るのだ、と。 にしても、基音と倍音の音程関係の全ての…

合唱

女声合唱組曲『美しい訣れの朝』から「お母さん」 阪田寛夫 作詞、中田喜直 作曲 福島県立安積女子高等学校 1986年10月26日 Nコン全国コンクール高等学校の部(金賞) 福島県立安積(あさか)女子高等学校は、2001年に福島県立安積黎明高等学校になって、共…

シルクロードの日

① 喜多郎に「シルクロード」という曲があって、これがまあ、シンセでいちばんやっちゃいけないことの見本というか、素人が陥るパターンの典型で、びっくりする。 適当なコード進行に適当なメロ。コードといっても、8分なり16分なりの単調なアルペジオの反復…

Szabolcs Szőke

Szabolcs Szőke(ハンガリーの作曲家、ガドゥルカ奏者、カリンバ奏者)のアルバム "Da Solo Sulla La Strada" (2016) から 'Dai Tempi Di Un Passato Remoto No.3'。 使用楽器:ガドゥルカ、アレイ・ンビラ、バス・カリンバ、エクタール。 エクタール ektar …

石見神楽「塵輪(じんりん)」

シンクロニシティ。 まず、友人とヴァーグナーの話になって、実家にあった本『バイロイト音楽祭 ニーベルング*1の指輪』(music gallery⑤、音楽之友社、1984年)を思い出した。 ごく小さな簡単な本だけど、舞台写真の図版が豊富で、これを軸に編まれてて、戦…

Frifot

スウェーデンのトラッド・バンド Frifot のバンド名は当初、メンバー3人の連名「Möller, Willemark & Gudmundson」で、「Frifot (frifot)」はデビュー・アルバム(1991年)のタイトルであり、そこに収められた曲のタイトルであり、歌詞に出てくる語だった。 …

メモ

3つのメモは相互に無関係です。 Ⅰ. マーラーの交響曲のオーケストラ編成が巨大なのは、細部の積み上げの結果だ。 ブルックナーのマッスとは違う。 マーラーは指揮者でもあったので、音色=オーケストレイションのアイデアの欠片たちが「具体的に」彼の中で…

sumer

これを聴いた直後に、 これが目に入って、脳内で「icumen」と「イクメン」がカノンし始めた。 この子たち、The Hilliard Ensemble よりもっとハモりがキレイですね。 ただ、平均律特有のハモりではある。基準に沿う結果のハモりだし、響きとして純正じゃない…

『牧笛』(中国の水墨画アニメーション)

『牧笛』 上海美術電影製片廠(上海美术电影制片厂、Shanghai Animation Film Studio) 1963年 ウィキには「上海美術映画製作所」として項目が立ってます。 1957年創立、「牧笛」は最初期の作品です。

中国の箜篌と簫の音楽

CD "Riverside Scenes On A Bright Day"(中国唱片 CCD 89/051、1989年)から。 いろいろ調べたところ、演奏者と担当楽器は、 崔君芝 Cui Junzhi:箜篌 konghou 張維良 Zhang Weiliang:簫 xiao のようだ。 楽器は伝統楽器だけど、曲はどうだろう? 純粋に古…

お尋ね曲だそうです。

追記(2019年12月12日)始め カケレコ通信【12月11日発行号】で「解決済み」と報じられました。 Okay Temiz 'Çay Elinden'、アルバム "Zikir"(1979年トルコ)所収 でした。 追記終わり www.youtube.com UP主氏が、 >What is the title of this song? >I'v…

Biruta Ozoliņa

Biruta Ozoliņa。ラトヴィアのフォーク歌手。 最初に知ったのはカケレコさんのサイトでだったと思う。 クアクレ(kokle)はスオミのカンテレなどと同様、音階の全部の音が開放弦で並んでて、不要の音を左手でミュートして、右手でストロークして和音を奏する…

Circulus、Mercedes Peón

私がプログレをいちばん熱心に追ってたのが、ひと回りかそれ以上昔のことと気付き、軽く愕然とする。 その時期に知ったバンドのひとつ、Circulus。 私は 2nd. アルバム "The Lick On The Tip Of An Envelope Yet To Be Sent" (2005) でこのバンドを知った: …

バトゥアン村のスリン・ガンブ

#かけがえのない私的名曲 として前回 F. アンドリューの二重バラードを挙げた。 もう1曲、これ の最後のトラック、バトゥアン村のガンブを挙げる。 このアルバムのメイン、4曲中3曲は Gong Kebyar Dharma Santi によるゴン・クビャールで、派手な響きと超絶…

最弱奏の音楽、Makám、Tin-Tin Quartet

ハンガリーのトラッドバンド、Makám。 私がアップした。無謀で不遜なのだけど、泣く泣く、曲の 2'40"~2'47"、7'00"~7'07"、10'10"~10'13" をカットした。 アメーバピグの音楽フロアで掛けるため。あそこは、動画の長さ9分59秒まで、という制約があるので。 …

ディジュリドゥ カンテレ

ディジュリドゥ didgeridoo、didjeridu は、私自身の固定観念からすると、また西洋の楽器分類の慣習に照らしても、管楽器だ。発音原理上の分類は金管楽器。 これが、アヴォリジニのあいだでは打楽器に分類される、とむかし聞いた。咄嗟に腑に落ちなかったが…

私を構成する6枚

すこしまえに「#私を構成する9枚」が流行った。 「今時点の私にとってヴィヴィッド」というのとは違う。 ケツに抜かしてるもの、いや血肉化してるもの。血肉化してることを私自身意識できてるとは限らないもの。 それとの出会いによって私の世界が変わった…

プログレとして聴いてました①

(2015年12月15日、記) 雅楽が、初めて意識的に聴いた時から大好きで、プログレの一環として聴いてた。 邦楽一般に対しては、感情を聴き手に押し付けるイメージがあって、嫌いだった。 雅楽は、感情表現が、むしろ禁止されてて、別枠だった。 音としても、…

最後の一音は響くに任せる

(2015年8月19日、21日、記) Ⅰ. 室内に届いてきた遠くの音。 拡声器からの何かのメロディのようなそれを、もっと鮮明に聴こうとして、窓を開ける。 とたんに環境音の洪水が流れ込んできて、目当ての音は却って、その中に埋もれて聴こえなくなってしまった…

コテカン

(2015年8月19日、記) バリのガムランは合奏である。 世界には、モンゴルのノロブバンザドのオルティンドーや、タンザニアのフクエ・ザウォセのゼゼ・カンバ・クミ弾き語りみたいな、ソロ超絶技巧もあるが、ガムランのびっくりの本質は「アンサンブル力」だ…