Trys Keturiose とスタルティネス

Trys Keturiose はリトアニアのヴォーカル・アンサンブル・グループ。伝統的声楽アンサンブルのスタイル「スタルティネス」の継承者。

"Kas Tar Laka"(Dangus DGCD 039、2012年)から。

 

これは短2度の重なりが生じてて面白い:

 

スタルティネス sutartinės は、同じメロディを、2~4人の間で時間差で受け渡し、ぐるぐると繰り返す、音楽形式であり、ポリフォニック・アンサンブル・スタイルであり。

女声の、無伴奏、が基本。男性は声で歌うということをせず、スクドゥチェイ scudučiai(パンパイプ)やダウディーテ daudytė(樺トランペット)、あるいはカンクレス kanklės(ツィター属の撥弦楽器、ラトヴィアのクアクレ kokle に近い)などで行う。

2010年ユネスコ世界無形文化遺産に登録。

 

男性のスクドゥチェイによるもの:

こっちはモードが面白い。でも伝統的なモードかどうか、私には判らない:

リトアニアにはポリフォニーの土壌があるのだなあ。

 

ダウディーテは指孔やピストンの無いトランペットで、倍音の楽器。