Valravn

スクリーンキーボーだと脱字が増える。

 

Valravn はやはり「ビョークを思わせる」と評されてるみたい。べつに、アイスランドフェロー諸島が文化的に近い、という話ではないのだろう。

というか2013年に解散してたのか。

 

アルバム "Kodel På Snor"(2009年)から、'Kodel På Snor'。

MV:

2011年のライヴ:

この曲のライヴ映像はいくつか上がってて、アレンジは基本同じだけど、ある映像(データ不明)では、後半、ヴォーカリスト Anna Katrin Egilstrøð 自身の操作するヴォーカル用ディレイが派手なことになってて面白かったりする。

 

もう1曲:

 

じつは私は Valravn の CD を有(も)ってない。当時私には民族音楽に対する間違った認識があったと思う。コミュニティの中に入って行って、住民と信頼関係を築きつつ録音させて頂くもの、フィールドワークの対象「だけ」が「正しい」民族音楽、という。

そもそも私が民族音楽を求めたのは、「異質」なものに私の常識を揺さぶられたかったからで、なるべくグローバル化の波をかぶってない「純粋」なものを欲した。

「純粋」への幻想がいけないのは、伝統 tradition を受け継ぐというのがそういうものではないからだし、よそ者の私に、その民族の音楽の「本物/贋物」判定をする資格が無いから。

で、まあ、とにかく、Valravn はとある雑誌のディスク・レヴューで知ったのだけど、「エレクトロニカ要素」があるらしいというだけの理由で、私の求めてるものじゃない、と判断してしまったのだった。

 

いや、今回こんな話をするつもりで書き始めたんじゃなかったんだけど、にしても翻って私自身にとっての「伝統」、伝統を「受け継ぐ」こと、受け継ぐことに「意識的である」こと、って何なのか判らない。