2016-09-22から1日間の記事一覧

セミ

(2015年12月28日、記) 寒いのでセミの話をする。 ふと思った。セミの鳴き声自体に役目は無いのではないか? あれだけデカい音を出す以上、そこには生命のための何かの機能があり目的がある、と傍から観察するヒトなる私は思ってしまう。 でもあれは副産物…

new ears' resolution

(2016年01月02日、記) 当ブログの「説明」の「分解能」= resolution はタイトルの「耳を澄ます」を意味的にまんまなぞってるだけですが、耳を澄ます対象ってふつう「微かな音」じゃないのか? 取り逃がす危険性があるのでそうしないように、 環境音から、…

Egg からの引用

(2016年3月23日、記) アメリカのプログレバンド Fireballet の、2枚あるうちの1枚目のアルバム "Night On Bald Mountain" (1975) のピエス・ド・レジスタンスは、もちろん、ムソルグスキー「はげ山の一夜」をカヴァーした表題曲。 19分近くあって、9分40秒…

今を聴く方法

(2016年5月20日の記事を改題) TVやラジオで音楽を聴くことの積極的意味。 なんと、TVやラジオでは、スイッチを入れると、曲が、 途中から始まる のだ! 聴き覚えのない、短調の曲だ、と思った。 ところが聴き進むと、あるところで、よく聴き知った長調の曲…

アイヌ

(2016年8月30日、記) 私がアイヌに触れつつ何かを書くことは、必定、アイヌについて書くことではなく、私自身について書くことです。 和人である私が、アイヌにどうかかわろうとするのか、について アイヌに押し付ける、私の幻想について。 問題が大きすぎ…

中2

(2016年8月30日、記) ものを考えない私にも、真摯な中2紀があった。 煎じ詰めれば、当時の私の悩みは、「『自我』は生き辛い」で、つまりは「エコロジー」で、ありがちな思潮、ありがちな悩み、だと思う。 NHK『こころの時代』は今もあるようだが、当時、…

曲 スタイル 自然

(2015年10月16日、記) 前回の shinkai6501.hatenablog.com で、音の重ね方の「もっと『自然』で『自由』なもの」に触れて、ここをいちばん掘り下げるはずが、素通りしてしまった。 環境の中で、鳥は、それぞれ好き勝手に囀ってる。 固有の節回しをやるだけ…

音楽におけるユーモア

(2015年10月13日のアメブロ記事に加筆) 0分54秒からコーラスが、同じ音形で「赤坂見附を~」「丸ノ内線で~」と繰り返す。 この「で~」の m9 感が好きなのに、ライヴではここのヴォイシングが変わってしまってる。 この曲のキーは F。 スタジオヴァージョ…

そのものそのもの

(2015年7月3日、記) (お題に一言ボケて byアメーバ大喜利) 壁は光=視線や物の移動を遮る。 四方を壁で囲った空間を部屋という。 なんのために空間を周りから遮断するか。 物を隠すため、他人にアプローチさせないため。秘密の行為を人の目に触れさせない…

図式的な話

(2015年6月16日、記) 身も蓋もないまでにクリアな文章家の知り合いが昔、珍しく謎めいたメールをくれて、印象に残った。 以下。 問題は、私の耳は何のためについてるのか、だ。 かつて、森のスキゾな環境の中でそばだてられていた私の耳が、むしろなるべく…

最後の一音は響くに任せる

(2015年8月19日、21日、記) Ⅰ. 室内に届いてきた遠くの音。 拡声器からの何かのメロディのようなそれを、もっと鮮明に聴こうとして、窓を開ける。 とたんに環境音の洪水が流れ込んできて、目当ての音は却って、その中に埋もれて聴こえなくなってしまった…

コテカン

(2015年8月19日、記) バリのガムランは合奏である。 世界には、モンゴルのノロブバンザドのオルティンドーや、タンザニアのフクエ・ザウォセのゼゼ・カンバ・クミ弾き語りみたいな、ソロ超絶技巧もあるが、ガムランのびっくりの本質は「アンサンブル力」だ…

楽園とは距離のことである

(2015年12月28日、記) CD聴くより、戸外に座って環境音に耳を澄ます方が、はるかに豊かで雄大で微細な音楽体験が出来る。 音は、長い距離を渡ってくるうちに自然のエフェクトを受けて、 反響し、干渉し、高次倍音を削られ、フェイズシフトを受けて、 間遠…

音楽の自律・純粋

(2016年6月30日、記) 音楽が音楽そのものであることを貫きつつ、なおかつ政治と有機的に結び合えるのなら、ステキなことだと思いますよ。 例えば西洋音楽の立場で民族音楽を取り入れる時、エキゾチックなテイストとしてくすねて来ることはしない、という態…

石井美夏さんオリジナル曲「スカイ・クロラ テーマ」

(2015年4月24日、記) 私はディテールのある音楽が好きなんだ。 石井美夏さんが「映画スカイ・クロラのイメージでオリジナル曲を作りました!」とのこと。 無数の「うた」のかけらが、形と動きの必然をもって瞬間瞬間生まれ、編み上げられて曲になってゆく…

デイヴィッド・アレン

(2015年3月26日、記) この2月、デイヴィッド・アレンの「余命6か月」情報を受けて考えたことを、やはり書いておく。 ある方と、この情報について話した時、私は、 「彼の望むとおりにゆくといいと思います」 という意味のことを言った。 「余命6か月」、「…