2016-09-23から1日間の記事一覧

ポエティック、プロウジー、リリカル

(2015年7月27日、記) 1か月前の記事 shinkai6501.hatenablog.com の中で、件のミュージシャン氏がS君の曲に付けたタイトルは、確認したところ「アリスの散文的叙情」でした。「アリスの散文的情景」としてましたが訂正しました。 というわけでここで新たな…

UK / UK

(2015年10月09日、記) UK の1st.アルバムがプログレを終わらせた。 私にとってプログレは歴史。 例えばピンク・フロイドにしたって、『狂気』や『おせっかい』を個別に聴いた以外は、数年単位の活動を、ボックスセットで、数時間のうちにまとめて「学ぶ」…

※追記あり※ ブレンディ CM 炎上

(2015年10月02日、記) これが炎上してるらしい。 (と、つべをリンクしたのですが、削除されました。2016年9月23日追記) 私は、大好きではなくとも、アリだと思う。 批判の中に「キモい」というのがあるが、キモく作ってあるものについて「キモい」は批判…

「思い出作り」

(2015年7月30日、記) 私の記事に頂戴した御コメントで思い出したことをひとつ。 「思い出作り」という言い種が嫌いだ。 修学旅行で思い出を作るとか、大切な人とともに時間を過ごして思い出を作るとか。 かように、青春の場面と結びついた言い種のくせに、…

思い出、夏、音楽、歌

(2015年07月29日、お題「一番思い出に残ってる夏の歌は?」に沿って) このお題に沿ってはわたし的に3つの理由で書くことが不可能ということについて書く。 ①「思い出の曲」を問われるといつも回答に窮する。 ほんとうに、いくら思い出そうとしても、該当す…

1本の電柱

(2015年07月19日、記。話の前提が崩れて論全体が無効ですが) 中島らも「啓蒙かまぼこ新聞」の見出しに「竹中直人の頭の中には〇〇な電柱が1本立っている」(〇〇内不明)みたいなのがあった記憶があるが定かでない。 子どもの頃これを読んだときには気付か…

虹の色数

(2015年7月16日、記) 前アカで書いたことですが。 「イギリスでは虹の色の数は赤黄緑青紫の5色」という一文を目にして、あれっ?と思ったのだった。 ほんらい赤から紫へ連続的に移り変わる虹の色を、むりやり7段階に押し込めたのは、他ならぬイギリス人ニ…

命題:「バカと言った者がバカ」は真である

(2015年6月21日、記) 「バカと言った者がバカ」という慣用句の意味が腑に落ちたのは最近。 子どもの時これを聞いて「バカと言う」ことと「バカである」こととを関連付ける脈絡も意図も意義も判らず、きょとんとした。 むしろ道徳教育の文脈で、相手をバカ…

感動を繋ぎ止める

(2015年6月16日、記) 新たな感動を欲してる時に、 ①Youtube で未知の曲を探すか、 ②昨日聴いてブクマした曲をもう1度聴くか。 同じ曲を聴けば、同じ音が聴こえ、同じ感動が起きるわけではない。 毎回新しい、その時だけの体験だ。 「一回性」は①をも②をも…

弥生ついたち、はつ燕、

(2015年3月01日、記) 3月1日のうちに書いておく。 安部譲二氏についての私の唯一の記憶はインタヴューのシーン。 いつどこで見たものかも忘れたし、番組の前後の流れも判らない。 ただ1つのエピソードが印象に残っていて、かつそれ自体私の記憶の中で大幅…

明るいなかま

(2015年2月04日、記) NHKにも気骨のある時期があったのかも。 「明るいなかま」 岩間芳樹作詞、廣瀬量平作曲 あいつを初めて知った時 ジロリとにらんだだけだった イヤな感じと思ったけれど 話のわかるヤツだった 喧嘩もしたさ仲間だもんな なかま、なかま…

日記

(2015年10月25日、記) ふと思い立ったのは夕方5時、片道徒歩30分のスーパーまで。 さすがに普段のスーパーのハシゴに含めるには遠く、2年振りなので、道順が覚束ない。 川沿いを行くのが気持ち良かろうと、まず川を目指すが、「左折して川沿いを行く道」に…

”長くない(巻数が少ない)けど、面白いマンガ教えて”

(2016年1月21日、お題「長くない(巻数が少ない)けど、面白いマンガ教えて」に沿って) いがらしみきお『BUGがでる』全1巻。 われわれはわれわれの歴史に、鑑賞される「作品」というより、ゴリゴリの「コンセプト」をそのまま提示しそれ自体としてとことん…

Roundabout を聴き直す

(2016年2月04日、記) 殊更ここに貼らないが、Yes の 'Roundabout' は、初めて聴いた時から、今に至るまで、判らない曲だ。 プログレのくせに殆ど Em か G で停滞する硬直。 間に合わせの歌メロ。 「代表曲」の扱いなのが解せない。 Pink Floyd における 'O…

Kate Bush 'Hello Earth'

(2016年3月28日、記) 出先で足止めを食らって、たまたま持参してた Kate Bush のアルバム "Hounds Of Love" を聴いて時間を消費したことがある。 ふだん私は音楽をキッとなって聴く。 キッとなるとは、瞬間瞬間鳴ってる音のできごとを漏らさず聴き取ろうと…

名前

地球に来てまず驚いたのは、地球人の皆さんのお名前が、言葉だ、ということです。 単なる言葉、音節の並びだけで出来てる。 私の住んでたM45では、名前は音楽です。 メロディを持ち、編曲が施されています。 地球人のお名前は、名乗るための専属のバンドをい…

今日は箸の日

(2016年8月04日、記) 図① 池尻大橋 子どもの頃、東急田園都市線で地下を行きながら、目黒川に「池尻大橋」という立派な橋が架かる地上の様子を想像してた。 「池尻大橋駅」の名は、この駅が「池尻」「大橋」の2つの町の境目に位置することから来てる、と思…

ターフェルロックムジーク②

(2015年4月16日、記) まずもって、曲は、作曲者の意図の通りに聴かれねばならない。当たり前だ。 「創造的誤解」を信じない。誤解は誤解だ。 たしかに音は生きもので、現実の空間での音の振舞いはどこまでも多義的だ。 その豊かな音の世界の中では、人為は…

ターフェルロックムジーク①

(2015年4月15日、記) 「刺し箸」がなぜマナー違反なのか。 「刺す」は箸の重要で便利な機能の1つだ。 これを敢えて封じるのは、何某かごくローカルな美学のためにはあり得るが、これをマナーとして一般に強いるのは暴力である。 (いっぽうで調理法で野菜…

バラケそしてドビュッシー

(2015年4月10日、記) ジャックさんの御ブログにジャン・バラケの名前が出て来ていろいろ思い出した。 ジャックさんのブログ記事→「さくら」と聞いて思い浮かぶ曲は?【投稿で現金1万円が当たる!】|ふんだりけったり 私はバラケの作品を聴いたことがない…

現実空間の中の音楽体験

(2015年12月23日、記) なうで、ある方がこの曲をご教示下さった。 こども時代の、ある体験を思い出した。 戸越公園駅のプラットフォームで電車を待ってると、私の聴野の左方向、やや間遠く、大井町側の踏切警報機が鳴りだす。 数秒後、右方向、旗の台側の…

幻としての猫

(2015年12月28日、記) 疲れると幻を見る、のではない。 アメーバピグで飼ってる猫の、歩調と、移動のスピードが一致しないように見えた。 スリップしてる。 サーバーに負荷が掛かって動作がずれてるのだと思った。 じつはこのアニメーションの一致しなさは…

ピコ秒の音楽、劫の音楽

(2016年1月15日、記) ろうちさんに 序 音楽ってヒトの生理に根差すなあとつくづく思う。 「退屈の対義語」、これが音楽の定義にもなりそうだけど、ある時間の経過を「退屈」と感じる/感じないのはヒトの生理。 音楽「理論」が如何にヒトの「聴き方・感じ…

鏡像、純粋、生身のヒト

(2015年7月19日、記) 鏡像について言えるのは、幾何学的に、面対称であるということだけだと思うのだけど。 左右とか上下とか言いだすから、ややこしくなるし、そもそも私は幾何学に左右上下という言葉を持ち込んではならないと思う。 私と、鏡に映った私…

プログレとして聴いてました②

(2015年12月17日、記) ザ・ビートルズ「ストロベリー・フィールズ・フォレヴァ」。 レノンがこの曲の最初のデモを、ギター弾き語りで録音した時、彼の頭の中でこの曲はどんな形をしていたのか? メロとコードづけだけのデモを、あの最終的な完成形に持って…

プログレとして聴いてました①

(2015年12月15日、記) 雅楽が、初めて意識的に聴いた時から大好きで、プログレの一環として聴いてた。 邦楽一般に対しては、感情を聴き手に押し付けるイメージがあって、嫌いだった。 雅楽は、感情表現が、むしろ禁止されてて、別枠だった。 音としても、…

もやもや

(2015年12月10日、記) ↓の記事 をアメブロに投稿時、頂いたコメントへの返信として。 目の前にもやもやと漂って、私を陶然とさせて、これを「表現」したい、と切望させるもの。 これを具現させるには、音楽は音楽の、絵は絵の、詩は詩の、固有の手続きを厳…

Steve Hackett "Voyage Of The Acolyte"

(2015年12月9日、記) お薦めではないのでつべのリンクは貼らない。 私はロマンティストだ。 コンポジション至上と散々表明しながら、そこに「恍惚」を求めてる。 紛れもなくロマンティストだし神秘主義者だ。 音の組み立ての純粋を以て善しとしながら、こ…