明るいなかま

(2015年2月04日、記)

 

NHKにも気骨のある時期があったのかも。

 

「明るいなかま」 岩間芳樹作詞、廣瀬量平作曲

 

あいつを初めて知った時

ジロリとにらんだだけだった

イヤな感じと思ったけれど

話のわかるヤツだった

喧嘩もしたさ仲間だもんな

なかま、なかま、なーかーまー

 

あいつがその朝来なかった

ポツンと机が空いていた

何だかやっぱり気になるんだよ

昨日のうちにゴメンなと

言えば良かった仲間だもんな

なかま、なかま、なーかーまー

 

あいつは時々大人びて

フーっと溜息つきながら

つまらねーやと言うことがある

黙ってオレは見てるけど

わかる気もする仲間だもんな

なかま、なかま、なーかーまー

 

教育テレビ(現Eテレ)1962~1985年度放送、小学5、6年生向け教育ドラマ「明るいなかま」の主題歌。

 

私がこの歌詞にびっくりするのは、「なかま」ということが、

①「あいつ」と「オレ」の2人の間のこととして認識されていること、

②「話のわかるヤツ」だから「なかま」だ、と言っていること、

だ。

不特定の「みんな」と、なかまであることは良いことに決まってるから、仲良くしましょう、という中身も実効性もない呼びかけではない、具体的で切実な「なかま」認識。

 

(あと、「彼」「僕」ではない「あいつ」「オレ」という代名詞にもびっくりすべきだ。)

 

もっとも、こういう感想を持つのは、同時期に同じEテレで放送された小学3、4年生向け「みんななかよし」の主題歌との比較で、なんだけど。

 

「みんななかよし」 北川幸比古作詞、桑原研郎作曲

 

くちぶえふいて

あきちへいった

しらない子が やってきて

あそばないかと

わらっていった

ひとりぼっちは つまらない

だれとでも なかまになって

なかよしになろう

くちぶえふいて

あきちへいった

しらない子は もういない

みんな なかまだ

なかよしなんだ

 

岩間芳樹廣瀬量平のコンビといえば、もちろん、混声合唱組曲海の詩』だ。

その第2曲「内なる怪魚シーラカンス

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