2016-01-01から1年間の記事一覧

続々ウケない

日記2016年10月01日

「表現」という薄汚れたものと無縁の、ひたすら1音符1音符の音程を正確に取ってゆく、真っ直ぐな歌い方に、救われます。 メロディも、歌うメロディではなく、ブロック遊びのブロックを組み合わせたみたいに、くっきりと単純でいながら跳躍進行を含んで特徴的…

ミミヅク

(2016-03-06、記。「戦後、国が決めた表記は場当たり的」は事実誤認を含みますが、そのままにします) 山口優氏のこの御ツイートをきっかけに考えました: 「ずつ」と「づつ」どっちが正しい?のネットでの回答の多くが「国が定めてるから『ずつ』が正解」…

ちがくない

(2016-08-25 記) 「ちがくない」。 動詞を(おそらく連用形が「~い」なのを形容詞に見立てて)形容詞の形に活用させる例は、「ちがう」以外に思いつかない。 ワ行四段活用の動詞の連用形は必ず「~い」(問い、歌い、疑い)なのに、なぜ「ちがう」だけにこ…

アッー!

(2016-09-03 記) 前回「母音、または子音+母音、または『ん』で1音節」と書きながら、気になることがあった。 「っ」は? 促音は、長さとしては、1音節分を占める。 これって、1音節と数えるしきたりなんだっけ? 促音は、後に来る子音を先取りして、1音…

くちじゃみせん

(2016-09-03 記) 日本語ではなぜ、複合語A+BのBの最初の清音が濁音化するのか。 くちじゃみせん。こぢんまり。みみづく。つくつくぼうし。 理由は2つあると思う。 日本語が「母音、または子音+母音、または『ん』で1音節」なこと。 複合語の要素Bの第1音…

David Bowie

(2016-01-12 記) 前記事でボウイを載せたら亡くなってしまった。 私は Low、Heroes、Lodger しか知らない。 自らの過去のキャリアを否定し変化し続けること自体が本質だったような人なんだけど、私のボウイ像はイーノとの共同作業の時期に限られる。 Lodge…

私本当にバカなんです①

(2015-07-24 記) 恥ずかしくて今まで訊けなかったことを、バカをさらけ出して訊いてみる、不定期に続くかもしれない企画の、第1回です。 1票の重みの格差って何ですか? 1票の格差問題って、損得の問題とは別の、理念の問題ですか? 格差があることで、投…

ラヴェル『子供と魔法』アンセルメ/OSR他

(2016-02-04、お題「1番好きな音楽アルバム」に沿って) 私がCDでいちばんたくさん持ってる演奏家は誰だろう? いずれブレーズかアンセルメかどっちかには違いないのだけど。 アンセルメが好き、といっても、同じ曲でも時期によって解釈が大きく違うのがこ…

金子國義

(2015年03月17日、金子氏の訃報を承け) 私の金子國義との出会いは、アレクサンドル・ステパノヴィチ・グリーン「深紅の帆」(原卓也訳)の挿絵。 実家に河出書房「少年少女世界の文学」24巻+別巻2(1966-68年) 河出書房(Kawade Shobo)/少年少女世界の文…

ノイジー・ベイビーの件にかこつけて、私論

(2015-06-15 、記) まず、生半可な首の突っ込み方だったことを反省。 私はカルメン・マキさんについてもキノコホテルについても知らな過ぎる。 一昨日のツイートの私のコメ部分は以下。 《残念乍らカルメン・マキさん@carmen__makiにがっかり。このまとめ…

夢 2015年05月03日

(2015-05-03 記) ①川に向かって下り坂になってる道が舗装し直され、行き着く先の川べりの緑地を見通せるようになってる。歩いて下る。緑地は神社の敷地だったんだ、と思う。この道を通る時の爽快感をもう一度味わうべく引き返そうとして、一筋となりの道か…

天野浅草会館

(2015-12-20 記) 緩い起伏の、真っ直ぐでない道、緑が多くて建物がまばらなのは、ここが郊外だからなのか、街中の一角の大きな公園だからなのか。 高校生とおぼしき紺のブレザー姿の女子が一人で歩いてる以外、人通りが無い。 私は彼女から遠ざかる方向に…

カスタマイズ

(2016-02-08 記) 初代アカで書いたこと。 うちの郵便受けは、扉を上に開くタイプ。 跳ね上げた状態の扉を、ストッパーが無いので左手で支持しつつ、右手で郵便物を取り出す。 この子は、私が帰宅した時、手ぶらだとでも思ってるのか? でもこの気の利かな…

Daevid Allen's University Of Errors "Plays The Soft Machine"

(2015-03-14、アレンの訃報を承け) 以前旧アカで Daevid Allen's University Of Errors のDVD "Plays The Soft Machine" に寄せて書いたのはおおよそ以下のことだった。 歴史の「もしも」。 もしもアレンがロンドンに帰れてたら。 もしもアレン入りのソフ…

今日は野菜の日

(2016-08-31 記) 「野菜といえば」 最後の曲はプロコフィエフ「ペーチャと狼」がもとになってるようです。 あと2つ、話題を。 「下弦」 ピグライフで、これが「下弦の月の空」という名前でクエストの報酬になると、スタッフブログのコメント欄に、「これは…

桜のお写真を拝見して

(2015-03-15 記) そいえば昔、NHKラジオ第1のアナウンサーで「ソメーヨシノ」と発音なさる方があった。漢字で書くと染井吉野なことを、つまり名前の由来を、ご存じなかったのだろうか? そいえばそいえば、「ケツメイシ」こそ「ケツメーシ」と発音すべきだ…

続ウケない

これが何故ウケないのか判らない これが、全くのナンセンスに拘らず、嫌いになれない 潮時

ウケない

日記2016年09月30日

[いきなり倒れちゃったことある?] いただき!それ使える!躓くのでもなく、意識を失うのでもなく、外から力が加わるのでもないのに、舞台に立つ登場人物が「いきなり倒れる」。 [やわらかいお菓子といえば?] [ゴルフのルールわかる?] 穴に近いほど高得点…

赤は見つからなかった

ツイッターで、 #これを見た人は赤い画像を貼れ というハッシュタグがあって、思い出したCMがあったんだけど、動画が見つからなかった。 1980年代くらいの資生堂のCMをまとめて見せてもらったことがあった、その中の1本。 山口小夜子出演の「リバイタルホワ…

J R

1990年代半ばのこと、JR目黒駅のプラットフォームでぼんやり電車を待っていると、目の前を貨物列車が通過して行った。 コンテナの側面にJRのロゴが書いてあったんだけど、その中の1つが、見慣れない形をしていた: (アルファベットの図案化だと気付くのに、…

日記2016年09月27日

「びよ~ん」にせよ「ガチョ~ン」にせよ、擬音語ひとつで片してしまう耳の注意力の粗雑さこそが音楽の敵だと思います。 「私たちの森」 森での暮らしの技術にもともと長けていて、そこが自然にふるさとと感じられるということなのか、 あるいは、 もしかし…

日記2016年09月26日

[どうして不倫すると思う?] 成人、成獣、成虫は、遺伝子を出来るだけ広範囲に運搬するようにプログラムされ、機能・形状を設計されたものだから。つまりそれが自然だから。ヒトの倫理に即してそれが是か非かとは別の問題として。 [かつ丼には七味かける?] …

音楽で泣いた③

(2016-04-16 記) フォーレ「レクイエム」、ジョン・エリオット・ガーディナー/モンテヴェルディ合唱団、他。 冒頭、合唱歌い出しの Dm の和音の、ハモりのあまりの純正に泣いた。 前々回、イギリスの演奏家の響きが磨かれきってる、の話 shinkai6501.hate…

日記2016年9月25日

泥は堕落・腐敗の象徴として躍起になって排除する対象であると同時に、それ以上に、身を委ねてしまいたい衝動・憧憬の対象です。 排除するのは、他に用事があるからで、取り敢えずの途中経過を生きているからです。 身を委ねるのは、もう何もかもこれで良い…

今日は石炭の日

(2016-09-05 記) 「化石燃料」はfossil fuelの直訳なんだろうけど、この場合のfossilは「地中から掘り出した」の意味で「化石」の意味ではない、ときいたことがある。 …と記憶するのだが(石油石炭天然ガスは断じて「化石」じゃない!)、ざっとググったと…

日記2016年09月24日

組成に珪素を含むみたいな空気の満ちる中の、風景は沈殿物で、水平線上で奏される音楽はしかし、遥かな距離を渡って私の耳に届く頃にはすっかり変容して、雅楽なのか、カムイユカルなのかすら定かでない程です。 私が日本からはるばる旅をして、プラズマが太…

プログレという既存のスタイルの踏襲はコンサヴァである

(2016-07-27 記) 前回、端折りすぎました: つまり私の問題意識の在処は、 アネクドテンは1970年代キング・クリムゾンのスタイルをなぞったようなバンドで、これの登場を以て「プログレ復活」と言っていいのか? です。 70年代にプログレを生んだようなク…

アングラガルド贔屓

(2016-07-25 記) アネクドテンがデビュー当時どういう受け容れられ方をしたか知らない。 プログレが1970年代終わりにいったん済んだ時、じつは意識的な聴き手は必ずしも絶望はしなくて、イーノのプロデュースするトーキング・ヘッズからディーヴォ、そして…