アングラガルド贔屓

(2016-07-25 記)

 

アネクドテンがデビュー当時どういう受け容れられ方をしたか知らない。

 

プログレが1970年代終わりにいったん済んだ時、じつは意識的な聴き手は必ずしも絶望はしなくて、イーノのプロデュースするトーキング・ヘッズからディーヴォ、そして決定的なオムニバス "NO NEW YORK" と聴き進んで、真にクリエイティヴな音楽にありついてた。

レジデンツ、フライング・リザーズから、日本のカトラ・トゥラーナ、アフターディナー、などなど。

 

1990年代、アネクドテンの登場で喜んだのは「プログレという名のコンサヴァ」の亡霊に取り憑かれた者たちで、彼らにとってプログレは「懐メロ」だった。

(いや本当のところは知らない。アネクドテンの聴き手が1970年代にプログレ者だった世代か、先入観の無い若い聴き手を開拓したのだったか)

 

アネクドテンを好きか、アングラガルドを好きか、両者をごっちゃにするかで、プログレ者全体をキレイに3分できるのではないか?

と、アングラガルドの動画を見ながら、ふと思った。

ここには本当の、スタイルについての自己批評、清新に保たれた創意がある、と見てしまうのは、私の偏見だろうか?

 

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