Vangelis "Heaven and Hell"

ヴァンジェリスの代表作が何か私は知らない。訃報記事には『ブレードランナー』『炎のランナー』が挙がってる。

まずなによりもアフロダイテズ・チャイルド『666』(1972年)が怪物的だ。

『天国と地獄』(1975年)を私の好きなアルバムとしてことさら挙げると角が立ちそうな気がする。

それとて、このアルバム中、一般に良く知られててウケもよい「A面後半」は、私には通俗的に聴こえて好きじゃないので、ここでもやはり角が立つ。

21分の長いつべだけど、アルバム後半=アナログ盤でいう「B面」をまるまる収めたのを貼ります。

A面オープニングは疾走感があってかっこいいけど、異質かも知れない。

それに続くA面前半は、捨てがたく美しいオーケストレイションの瞬間をいくつも含む。私は当初、和音の連打が、間が持たないというか、「何やってるの?」だったんだけど、今は「アルカイックな魅力」ということにして馴染んでる。

A面後半は、カール・セイガンのドキュメンタリー番組『コスモス』に使われて有名になった箇所や、ジョン・アンダソンがヴォーカルで参加してることがセールス・ポイントかも知れない箇所を含む。