間を詰める

「退屈の対義語」、これが「音楽」の定義にも出来そう。

私が「間を詰める」という時、これは音楽的な「意味」の密度を上げること、意味で時間を埋め尽くすことであって、物理的に音の密度を上げること、単位時間当たりの音数を増やすことではない。

 

のではあるけど、早口のヴォーカルで物理的に「間を詰める」ことをいったん極限まで突き詰めておいてよい。

Reunion 'Life Is A Rock (But The Radio Rolled Me)'、1974年。これがオリジナルのようだけど、カヴァーがいくつかある。Tracey Ullman とか。

Genesis 'The Knife' や Sparks 'At Home, At Work, At Play' に、早口!ってびっくりしてたけど、あれらはもちろんそれを自己目的化はしてなかった。あくまで表現の必然の帰結だ。それは正しい。でもいったん早口を早口として自己目的化して極限まで突き詰めておくことも、誰かがやっておかねばならない。

 

"miniatures"(1980年)、morgan fisher 編集の、いろんなアーティストによる1分間の曲を51曲繋げたアルバム。

3曲目(この動画の 2'02" ~ 3'02")は roger mcgough による 'the wreck of the hesperus'。どうやって作ってるのか知らない。速聴みたいな技術が1980年時点でどんなだったか。そういうソフトじゃなくて手作業のテープ編集で音素を拾って繋げてるんだろうか(でないと意味無い気はする)?*1

*1:あ、もしかして編集無しでこれなのか?!