Roxette 'The Look'

ロクセットRoxetteスウェーデンのロックバンド)のヴォーカル、マリー・フレデリクソンが亡くなった、と報じられた。

2nd. アルバム "Look Sharp!" からのシングル 'The Look' は、アメリカでの最初のヒット。

小節数が半端なのが面白い。ヴァースで「(4拍+2拍)×2」とも「4拍×3」とも取れる箇所が挿入されるけど、大事なのは、音楽が「外枠から」ではなく「内発的に」発想されてること。歌メロの造形がまずあり、これが小節数を決めてゆく。

冗長を排し密度を上げてることが乃ち面白さなのだ。「ここの小節数(なり拍子なり)を半端にしてやろう」という奇の衒い、外枠からの発想ではこうならない。

 

ただ、今回この曲の他に、リリース順としてはこれに後続するのであろう数曲、'Listen To Your Heart'、'It Must Have Been Love'、'Joyride' を聴いてみたけど、作曲としては見るべき点が無く、どこに価値を置いて聴けば良いのか、途方に暮れた。これらのうちのどれかを最初に聴いてたら、2曲目を聴いてみる気が起きず、'The Look' に辿り着けなかった筈。

アメリカでヒットし続けるための条件って何なの?ってなる。「作曲が優れてること」ではないようだ。音楽ファンの「耳」に訴えた結果ヒットしたとは思えない曲たち。イルミナティ云々で説明するほうがよほどすんなり納得できる。

 

じつは私自身はロクセットというバンドを知らなかった。

折しも、1980年代、90年代のことを調べる機運が私に来てた。私のいちばん不案内な時代。

アメーバピグの音楽フロアは、初期には、ユーザーが部屋を立てるのではなく、テーマごとに設えられたフロアだけがあった。

「80年代」「90年代」はあったけど「70年代」は無かったので、しぶしぶ「80年代」のフロアでピーガブの 'Big Time' を掛けてた。

そうするうち、常設ではなくたぶん頻度としては週に1日くらい、「UKロック」のフロアが出現するのを知って、専らそこを使うようになった。

それでも、The ClashOasis の掛かる部屋で Karda Estra を掛けて「アラシ」扱いを受けながら、だったけど。