美術の時間

 

まあヒトは作為に徹してればいいということでもあるんだな。理念を実現して形を出来るだけ長い時間留めようとあがけばいい。

自然の、経年の造形に憧れるからとて、結果物としてのテクスチャをなぞるというのは、あっていいけど、それを以て自然たれるのではない。

作品に本物の時間を持ち込むこと、時間推移に伴う変化を本質とする作品、はありうるし、あっていいけど、堅牢を目指して作って、あとはそれを超える力をもつ者にお任せ、のほうがむしろ救いがある。

ヒトはヒトの領分で仕事する。それが、自然が自然の領分でする仕事に包摂されてる、という感覚をもててれば、幸せ。