”イエスはこれまでずっと「危機」の終盤で1音キーを下げていた”

yffcyeshead 氏の御記事。

 

知りませんでした! 1音下げていた!

今つべで確認しました。

アルバム "Close to the Edge" のスタジオ録音のつべでいうと 16'33" 目以降。

アルバム "Yessongs" のオーディオのみのつべでいうと 16'03" 目以降、フィルム作品 "Yessongs" の映像付きのつべでいうと 16'07" 目以降。

 

1音下がってます!

 

この曲がライヴ演奏に掛けられたいちばん最初の段階で既に、下がってた。

恥かしながら、私は "Yessongs" 含め、Yes のライヴ演奏を殆ど聴いて来ませんでした。ただ、ライヴだと、件のセクションに入る直前、2拍、和音2つの連鎖、が足されてるのは知ってました。単純にこの方がかっこいいという理由でのアレンジ変更、と思ってましたが、「1音下げ」に持ってゆくためだったのですね。

 

たしかに、1音下がってると、晴れ晴れとしたカタルシスの大団円、という感じが減ずる気はします。

 

理由はヴォーカルの音域の都合なんだろうな、というところまでは私も推測していました。

ところが、アメブロのコメ欄で pmlm 氏からご教示頂き、最高音に当たる語が 'whole' で、アンダソンがこの曲の核と思う語で(逆にだからこそ最高音なわけですが)、

「allではなくwholeにした意図も含めて」「ここを「何も欠けることなく完全に」歌うために」「一音下げたのではないか」

とのことでした。

 

ちなみに、アルバム "Yessongs" はいくつかの会場でのパフォーマンスのセレクトなのに対し、フィルム作品 "Yessongs" は一夜のコンサート(1972年12月15日 Rainbow Theatre)なのだそうで、同じ曲でも別の日収録の別パフォーマンスというものが多いのですが、'Close to the Edge' は同一パフォーマンスなのだそうです。