「手ぶれ補正」は何を補正するのか?

スマホ動画、編集段階での「手ぶれ補正」のしくみを知らない。なんしろ、動きのベクトルがいくつか複合してるうちの、どれかを動きとして残し、どれかを取り除くべきものとしてスタビライズするわけだ。

取り除かれるのは「手ぶれ」に限らない。撮影者的には「パンニング」のつもりのものを、スマホ的にはスタビライズの対象と見做してしまうことがある。

 

手ぶれが補正されるということは、必然的に、いくらかトリミングされてしまうということ。

例えば、被写体を画角いっぱいに捉えてて、一瞬右に振ってしまった=被写体の左端が欠けてしまった一瞬がある、という場合、その一瞬だけを例外的なパンニングの動きとして残すのではなく、これをも補正の対象にしてしまって、結果、動画の最初から最後まで左端が欠けたまま、ということがある。

この場合、この一瞬を含めず、ここ以前とここ以後、2つの動画に分けることで、過度のトリミングを回避するしかない。

 

この動画は、撮影としては、一定の速度でパンニングしてるのだけど、編集段階で手ぶれ補正を掛けた結果、時々パンニングの速度(速さ、ないし向き)が乱れる。近景を横切る自動車の動きを抽出し、これをスタビライズすべき「手ぶれ」要素として処理してるらしい。

 

この手ぶれは補正してくれなかった。