2021年

2020年05月05日にアップされた動画だけど、当ブログでは2021年01月25日に取り上げてる。

こんなテンポの扱い、初めて聴いた。

「テンポ」が面白いのは、連続的に変化するパラメータだから。

 

分単位で測られるテンポは、加速させて秒単位のオーダーに突入させると「音高」になる。

 

打込みのエディット作業してると、テンポ設定がどんどん速くなる。感覚が鋭くなっていっていったん ♩=144 まで上がり、落ち着いてみると自分の設定に自分がついてゆけなくて、けっきょく ♩=132 に落ち着く。

つまりテンポは、打込み作業においても、どこまでも身体に属するもので、したがってパーソナルなもので、そのレゾリューションを細かく保つことを心掛けてる。テンポについてゆけなくなるとは具体的には、符割を解析できなくなって、グルーヴを失うこと。

まあ絶対的なテンポは厳密なものではなくて、作り込むのは「差異」=曲中での「変化」。

 

網守将平とバクテリアコレクティヴ「Climb Downhill 1」の、わたし的にショックだった点はつまるところ、テンポをテンポそのものとして即物的に扱ってる、という点なのだと思う。翻って私のテンポ設定は「楽想に相応しいテンポ」を決めることなのであって、これはロマン派だ。

 

2021年03月24日にアップされた動画を、当ブログでは2021年07月07日に取り上げました。

 

来年は武田理沙について書けるだろうか?