紅白

1970年代くらいのホークウィンドがメガホンを使ってるステージ写真を1枚だけ(たぶん初期のロックマガジンで)見た記憶があるんだけど、その1枚だけだから、それをウリにするバンドじゃなかったんだろうし、そもそも記憶違いかも。

なにしろ「ステージ演出かっけえええ!」と思った。

 

紅白歌合戦」はなぜ男女対抗なのか、ということは、私の物心つく頃には既に問題にされてた。

「東西歌合戦」にしようとか、「左右歌合戦」とか、私は今思い付いたけど、検索してみたらとうに提案されてた。

じゃあ「南北歌合戦」だ。対等な東西じゃなく、格差・権力勾配の南北。左右じゃなくて「上下歌合戦」。

「中心と周縁歌合戦」。「正常と異常歌合戦」。「正統と異端歌合戦」。前者がまずあって後者が規定される関係。

 

私の違和感は「紅白」にもだけど「歌」にもある。ヴォーカルを聴かない人だからだし、演奏より作曲に興味がある人だから。「紅白ヴィオラ合戦」。「紅白オーケストレイション合戦」。

 

私の違和感はさらに「かっせn ……もういいですね。

 

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これは「アタック25」放送終了の報道に接して何かを悟った時のツイート。

 

写真1枚から勝手にバンドの音楽内容についてイメージを膨らませることってある。

ホークウィンドはその後じっさいに音で聴いて、勝手な期待に基づいて勝手にがっかりしたし、ある誌上でこれ

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を見た時に脳内で鳴り出した音楽、広がったイメージ、があった。その後何かの Genesis についてのドキュメンタリー映像で、これが

A flower?

に対応するものだと知って、膝を打った。これは決して「がっかり」ではなかったが、この時私の中から失われた音楽があった。