Spirit 'Taurus'、Purcell、など

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今回この曲を知ったわけだけど、曲としての完成度というのと別に、聴く者のイマジネイションを刺戟してくると思った。

件のコード進行から開ける視野の一例を、それに続く箇所の楽想が、きっちり形にして示してるし、聴く者がイマジネイションを拓くためのヒントとしての力もある。

 

「半音ずつ下がってゆくベースライン」は Henry Purcell の発明だと思ってた。

オペラ "Dido and Aeneas" 終わり近くのダイドーのアリア 'When I am laid in earth'。

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10小節目(0'57" 目)から最後まで。ベースがグラウンド・ベースになってて、g から d までの半音階的下降進行を含む。

ところが、これは Francesco Cavalli のオペラ "Erismena" に既に見られるなど、嘆きや悲しみを表す場面でしばしば修辞的に使われたものらしい(未確認)。

"Erismena" の初演は1655年、"Dido and Aeneas" は1689年。