内容では泣けない

こぢゃ (id:pojama) 氏がお貼りになって知った動画。

曲、詞も良いのですが、とくに MV について。

私こういうの、笑えると同時に、ボロボロに泣けてしまうんです。

 

私は表現内容では泣けない。物語では泣けない。「仕掛け」で泣いてしまう。

いっぱんに、感動物語の「内容」に泣かされてるつもりで、じつは「技法」に泣かされてる、という場面は多い筈です。

ただ、仕掛けは元来、内容自体が内にもつ感動ありきの、これを効果的に伝えるための手段です。

私の中の価値観的美意識的な何かが、仕掛けそのものに反応するように魔改造されてしまった。仕掛けがポエティックである時、内容がコメディであれギャグであれ、等しく泣いてしまう。

 

これはおそらく、私がプログレ者であることとパラレルではあるんでしょう。音楽=音の並べ方でなぜ感動できてしまうのか? 音楽のこの謎を純粋に追求するのが、ある種のクラシックやある種のプログレです。

 

あと、こぢゃ氏もご指摘の箇所、

「スピカ」が運命の人、「アークトゥルス」が自分、そして、それを繋げる三角形の最後の一角「デネボラ」が「知らない人」

が、私も、ツボもツボ、どツボです。

 

関連記事。今現在の私よりもさらにアオくてハズいのですが、手直しせずに貼ります: