Pete Sinfield 'Envelopes Of Yesterday'。
アルバム "Still"(1973年)の中でこの曲を特に好きだった時期がある。
わたし的「イギリス的」に合致する曲をアソートした MD を知人に押し付ける時、この曲を必ず含めてた。
Genesis 'Harold The Barrel'、Peter Gabriel 'Moribund The Burgermeister' 'Games Without Frontiers'、White Noise 'Your Hidden Dreams' などとともに。
当時の私がこの Sinfield 曲に何を感じてたのか、何を以て「イギリス的」と判定してたのか、音楽的にどこに惹かれてたのか、今となってはよく判らない。
たしかに、和声が、在り来りなようでいて、敏感で微妙なテンションや変位を含むし、幅広い転調をする。アレンジ的に、コールアングレ・ソロやオルガンのオブリガートが美しい。4'44" 目には John Wetton の爆音も登場する。
ヴォーカルの、発声と、英語の発音のせいもあるかも知れない。私は Sinfield のヴォーカルは好きだ。
"Still" では、表題曲の ABAB の構成のうちの A の部分のアレンジ、ソノリティが清冽。
「イギリス的」アソート MD にはこれも含めてた。やはり判定基準がよく判らない。やっぱヴォーカルのせいかなあ?