Pete Sinfield 'Under The Sky'

05月15日(次の日曜日、もうすぐ)には、Chihiro S. 氏のライヴ

Pagan Prog Fest 2022

2022年の逆襲  Chihiro S.  芸能生活40+2年記念ライヴ

があります。

twitcasting.tv

 

 

さて、Pete Sinfield のソロ・アルバム "Still"(1973年)では、'Under The Sky' が、その清新なアレンジで、忘れがたいです。

アルバム正式ミックス:

こちらは初期ミックスのようで、たしかにラフというか、これに較べると正式ミックスは磨かれきった感じがします:

ラフというのは、卓の全トラックのフェイダーをとりあえず全部上げたみたいな。曲進行とともに上げ下げもしないみたいな。各パート即興の要素大きく自由に演奏してるのが各主張のまま全部オンに聴こえて、整頓されず、騒々しい感じ。

じゃあ、ここから、正式ミックスのために引っ込まされたパートは、どれか?

というか、そのパートが引っ込まされてると聴こえるということは、音量バランス決めの軸になってるパートがあって、そこを基準に引っ込んで聴こえるわけだから、その軸のパートはどれか?

仔細にチェックする耳を私はもたないですが、ドラム、アコギ(中央やや右より定位)、ストリングス系のキーボードは、あまり割を食ってない気がする。

エレピは曲の構造を支えてるという意味では軸のパートな筈だけど、正式ミックスでは、定位が右に押しやられてる。

バリトン・サックス(かな? バス・クラリネットと思い込んでたけど、クレディットにこの楽器名が無い…)は、小さくなったというより、イコライジングで低域成分をカットされてスリムな音像になってる気がする。

耳を引くのは、正式ミックスでは、ヴォーカルとフルート(アルト・フルート)のリヴァーブが深く=音像が遠くなってて、とくに、

「この曲の奥行きと広がりが『リード・ヴォーカルの』リヴァーブによって演出されてる」

ことが、特異だし、この曲の大きな美点だと思います。誇張していうと、「効果音としてのリード・ヴォーカル・パート」「音場としてのリード・ヴォーカル・パート」みたいな。

それでも初期ミックスのほうも貴重で重要です。イントロが前に長いことが。正式ミックスはこれの5秒目あたりからフェイド・インみたいなタイミング。この5秒間を削ったのは惜しい気もします。

 

この McDonald / Sinfield 曲は、Giles > Giles > Fripp "The Brondesbury Tapes (1968)" で既にやられてます。2つのヴァージョンがあるうち、こっちのがアレンジが行き届いてます:

もうひとつのほうは、スケッチみたいな:

この時点ではもう、McDonald と Sinfield(と Judy Dyble)がいて、あとGreg Lake が入(って Peter Giles が追い出され)れば King Crimson、というところまで来てます。

 

"The Cheerful Insanity Of Giles, Giles And Fripp" の1992年 CD 再発以降、これがボートラの1曲として入りますが、Discogs で、作曲者名が明記されてる場合は必ず「written by Robert Fripp」となってるのはどういう事情によるのでしょうか??

 

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