'I Say A Little Prayer'

'I Say A Little Prayer' って Burt Bacharach 作曲なのか!

 

これ読み返してて、'Reach Out I'll Be There' について

「「天から降ってきた」音楽。作曲者はこの楽想を得た時「やった!」ってなっただろうな」

って書いてるのを発見した。それをいうなら、「やった!」ってなったであろう作品の筆頭は、'I Say A Little Prayer' だ。

でも、バカラック曲だと知ると、さもありなん、彼ならこういう曲も書くだろう、と妙に納得してしまう。

 

Dionne Warwick がオリジナル。1967年。

一発録りなのかな?

キーは G だけど、ヴァースの歌い出しは Em(ⅵ)、サビの歌い出しは C(Ⅳ)なんだな。

サビのコード進行は念入りだけど、大きく見ると「Ⅳ→Ⅰ」のアーメン終止のようにも感じるけどここは私が間違ってるかも知れない。そういう「力強さ、肯定感」を感じる、ということです。

トランペット・パートの柔らかいユニークな音色を聴くと、バカラックだなあと思う。

1'52" 目からの、「歌メロをトランペット・ソロが4小節やり、その後半2小節リード・ヴォーカルが上からスキャット*1でハモる、これとコーラス隊との掛け合い、歌詞を歌うのはコーラス隊だけ、というセット×2回」の箇所が面白いんだけど、よく聴くと2回目では掛け合いのコーラス隊といっしょにリード・ヴォーカルも歌ってる。こう書かれたアレンジなのか、ウォーウィックの興が乗ってのものなのか。

 

ジ・エドサリヴァン・ショウ。

オケに、憑かれたような熱があって、泣ける。

トランペットの音色は、バカラックでのあのユニークな音色じゃない。当たり前だけど。

コーラス隊がいない。件の掛け合いの箇所(1'33"~)では、こっちのほうが、リード・ヴォーカルのスキャットが音程を正確に取ってる。コーラスのパートまでリード・ヴォーカルが歌う。トランぺットはソロじゃなくて、コーラスの箇所も含めてずっと通しで吹いてる。

しかしまあ Dionne Warwick って異常にかっこいい人だな(私はルッキストです)。

 

この曲はカヴァーも多いけど、このオリジナルは「いじれないもの」、というか聴いた範囲で、どのカヴァーもこの曲のキモを取り逃がしてる。

Diana King もやってるんだな。レゲエのアレンジで。「宮城県じゃ 休みは寝てんだ」「超おすすめ」の、Diana King。

あ! つべの「昔の空耳」の人、アカウント停止されてる!!*2

 

アーメン終止の肯定感というと、アニメ『元祖天才バカボン』の OP、「タリラリランのコニャニャチワ」のサビがある。Ⅳ→Ⅰの肯定的なコード進行に、「これでいいのだ」という肯定以外の何物でもない歌詞。作曲は渡辺岳夫

*1:こういう即興性のない「書かれた」ものもスキャットと呼んでよいのか、私は判らない。他に呼び名があった気がする。

*2:それを勝手にコピーしたみたいな別のアカウントは残ってる。