この、和音のスタカートを痙攣的な不規則なタイミングで打つ感じは、プログレかクラシックのどこかにあったはず。
これかな:
0'44"~ 0'49" の2小節。
'Set Low, Fine' との違いは、こっちは5つのスタカートと2つのテヌートを交えてること。
そして、2小節しかないこと。
'Set Low, Fine' のほうはこれをメインのモティーフにして、サビ以外の箇所をこれで一貫させる。
こっちがなぜこうなのかは、善意に解釈すれば、符割の可能性を検討し尽くし、その中から最もエッセンシャルな2小節分を採用した「推敲・彫琢の結果」だからだし、悪意に解釈すれば、不規則による作曲をこれ以上の長さ続けることを「めんどうがった」から。
'Set Low, Fine' を含む school food punishment のミニ・アルバム "School Food Is Good Food" のリリースは2007年04月04日*1。
「ほんとはね」も、ある記録から、2007年には作曲されてたし、その時点での新曲だったことが判る。
sfp から直接に影響された証拠は無いし、影響されなかった証拠も無い。
ただ、似た着想は、昔からふつうにある気もする。'Siberian Khatru' のアウトロに挿入される「ダ、ダ、ドダードダ」コーラスとか、元を質せば『春祭』とか。
そういえば「ほんとはね」後半はあからさまに『兵士の物語』風だ。
*1:July Records からのインディーズ・デビュー・アルバム。