前回も貼ったつべです。
前回言ったとおり、『黒船』は私にとってプログレです。
この曲のキャラクターは、ベンディングを含むベースの音形と、速すぎないテンポ、が作っています。というか、こういう楽想を発想するところに意義があるのであって、だからこれは私にとってプログレなわけです。
後藤次利になってからのこの曲のライヴは、全くの別物で、わたし的には用がありません。私は演奏テクニックのための演奏テクニックを聴きたいわけじゃない。
とある動画(↑と同じライヴ音源の動画)のコメント欄が不穏なことになってまして、おそらくまず後藤のベース・プレイを批判するコメがあり、これに対して
「この曲のベースを批判するって事は、そもそものカッコイイ物が分からないんですね、可哀想」
と応酬があり、元の後藤批判のコメが削除された、と見えます。
元のコメの、内容や、どういう口調だったかは判りませんが、おそらくオリジナル・スタジオ・ヴァージョンの小原礼が念頭にあってのものでしょう。
それぞれのかっこよさがある、とするのが公正ですが、私はプログレの人であるので、ここでの後藤アレンジは、フュージョンである=「かっこわるい」と断じます。
もちろんこれは「この曲をどう解釈・アレンジすべきか」の話です。ベーシストとして小原と後藤とどっちが上か、の話では全くありません。
にしても、相手を可哀想がって見せて、自分が上に立とうとする姿勢を見せたら、議論に於いては負けてる、と自ら認めることにならないかなあ。