日本のロックから1枚選ぶなら『黒船』ですし、1曲選ぶなら「四季頌歌」です。
サディスティック・ミカ・バンド『黒船』(1974年)
A-1 「墨絵の国へ」
A-2 「何かが海をやってくる」
A-3 「タイムマシンにおねがい」
A-4 「黒船(嘉永六年六月二日)」
A-5 「黒船(嘉永六年六月三日)」
A-6 「黒船(嘉永六年六月四日)」
B-3 「四季頌歌」
各曲のつべがいつのまにか上がっていて嬉しかったので記事にします。就中「四季頌歌」は以前から探してて全然見つからなかったのに、3種類も上がってて、狐に抓まれています。
「黒船」は「タイムマシンにおねがい」からのメドレーのつべしか見つかりませんでした。「タイムマシンにおねがい」はわたし的には省いても惜しくないです。
『黒船』は私の「日本のロック入門」でしたし、同時に「日本のプログレ入門」でした。トータル・アルバムであることと、インスト主体であることが、最高にかっこいい。
歌詞カードに「(インストルメンタル)」と書かれた曲がずらりと並んでいるのにびっくりしたし、「四季頌歌」はヴォーカル・パートが載ってはいるけど「ウタモノ」ではない。「歌ってる」というより、造形・アレンジの一環として「ヴォーカルが置かれてる」。私の思う「プログレにあり得る唯一のヴォーカルのあり方」です。以前ピンク・フロイド「エコーズ」について書いたやつです。
そういえば「四季頌歌」のタム回しはニック・メイスンを思わせます。