Pink Floyd のことよく知らなくて面目ないです。
'Careful With That Axe, Eugene' と 'Come In Number 51, Your Time Is Up' はよく似た曲だなあ、と思ってました。'Eugene' の "Zabriskie Point" のためのヴァージョンが 'Number 51'、同じ曲のヴァージョン違い、なのですね…
(ただしキーは 'Eugene' が Dm、'Number 51' が Em。)
"Zabriskie Point"(『砂丘』)は、Michelangelo Antonioni の1970年の映画。
で、私の知ってる 'Come In Number 51, Your Time Is Up' は、この音源でした:
映画の中で、曲は、こういう使われ方をしてるのですね:
ピッチが若干高い。ミックスが違う。そして、途中からリヴァース再生を始めて、真ん中を境に前後がシンメトリになってる。
私は『砂丘』を見たことがないのですが、この動画は、映画オリジナルに編集を施したりはしてないのですよね?
'Careful With That Axe, Eugene' は最初、5枚目のシングル 'Point Me At The Sky'(1968年)のB面として出ました。この 'Eugene' の録音は、コンピ "Relics"(1971年)にも収められました。有名なのは "Ummagumma"(1969年)所収のライヴ・ヴァージョンで、その他多くのライヴ音源やフッテージが知られています。
ところが、A面の 'Point Me At The Sky' は、"Relics" にも収められなかったし、ずっと Pink Floyd 中の最もレアな録音のひとつでした。
(1968年の遅くにいちど BBC で演奏、録音、放送されたことがあり、この音源はのちにボックス・セット "Early Years 1965-1972" に収められました。)
このシングルはチャート・インせず、これを承けて Pink Floyd は UK でのシングル盤のリリースをやめる決断をしました。
私はこの曲の存在を今の今まで知りませんでした。'Lucy In the Sky With Diamonds' を大いにヒントにしてるように聴こえますが、ポエティックな曲だと思います。
なお、US ではリリースされませんでした。日本では1972年に来日記念盤として「青空のファンタジア」の邦題、「アーノルド・レーン」とのカップリングで出たようです。