『海洋地形学の物語』

ある時、脳内で、'The Ancient' の 0'45" 目~、スティールギターのメロが回想されました。

そして気づきました。これ、'Ritual' の13'11" 目~と同じメロじゃないか!

 

この気付きが、この記事 

を書いた動機です。

アルバム『海洋地形学の物語』の特質が「モティーフ音形がいくつか設定されて、各々4曲を跨いで繰返し現れること」なのを理解していた筈なのに、上述の箇所がその一例であることを見逃していた、迂闊を口惜しがってのことです。

 

でもこの過去記事は、そういうモティーフの列挙を、文章メインでだらだらやってるので、判りづらいし、一例一例を音源に当たって検証して下さる読者はごく稀だろう、との懸念から、今回、執筆のきっかけを紹介し、モティーフ処理の例示としたものです。

 

『海洋地形学の物語』は、冗長といわれるし、聴感上は確かにそうなんですが、じつはコンポジション上の「意味」が詰まってる。

このアルバム(と、『リレイヤー』)の世間での評価が不当に低いことに胸を痛めます。私の記事は、このアルバムこんなに楽しいんだぜアピールを企図していますが、却ってしちめんどくさがられて、布教には逆効果かも知れません。「そういうとこだぞ」という。