① テンポ
音の絶対的長さは、音価と、テンポで決まる。
テンポの数直線の上に、ノートの発音のタイミング=ステップ・タイムを点で置いてゆく。ステップ・タイムから次のステップ・タイムまでの長さが、音価。
音の長さを決めるのに、ステップ・タイムの位置を数直線の上で前後させてみるのではなく、数直線自体を伸び縮みさせることだって出来るはず。
セリー音楽のパラメータ「音の長さ」を「音価」でではなく「テンポ」で指定する。いっぱんにシークエンサって「テンポ」のパラメータがどこに位置付けられてるか知らないけど、KORG01/WFD の場合、テンポとは「ソングのテンポ」であって、ソングの16のトラック全部のテンポが一律に決まる(「テンポトラック」でクロック単位=384分音符単位でテンポ変更のタイミングを打ち込む)。トラック毎にテンポを設定出来て、それぞれ別個に変化させられたらいいのに。
余談だけど、符割を作るエディット作業で、音符単位で打ち込んだステップ・タイムをクロック単位でさらに前後させてああでもないこうでもないとやるうち、「ここはそういう音価のやりくりではなくどうしてもテンポ自体を落とすことでニュアンスを得たい」ってなる場面がしばしばある。「テヌート」を付す、というのに近い。
② ピッチ
つい、セリーのパラメータの種類を「増やす」方向で発想しがちだけど、逆に例えば音の「高さ」と「長さ」を「ピッチ」として「統合する」ことも出来るはず。
波長とノートの長さを比例させる。「ノートが含む音の波の数を一定にする」。高さが1オクターヴ上がると連動して長さ(ステップ・タイム間の長さ。ゲイト・タイムではなく。*1)が半分になる、という。