前口動物の進化において肛門が形成され https://t.co/MpMiBXvQ6O
— 新海智子 (@coccyx_T) December 12, 2021
当ブログの理科成分の比率を上げたい。
昨日の蔵書チェックの話で、ひとつ書き漏らした。
以前この記事
で、子どものころ保育社「標準原色図鑑全集1 蝶・蛾」のオオミズアオの項に載ってた一句が強く印象に残ったことを書いた。
今回、この図鑑が出て来た。実家にある筈の図鑑が、なぜか。
で、正確には
水いろのガの生るるを嗅ぎし朝(峰女)
なのを確認した*1。
って! これ明らかに国語の話題…
理科に憧れる。私は文系、といっても断じて言葉型の人間ではないのだけど。
思い返すに、私が星座への興味を深くした要因のひとつが、ギリシャ神話・伝説が纏わってることだった。
星座に興味をもつことと、天文に興味をもつこととは、全く別のことだ。
ひとつには、星座は、成立の歴史の初めないしごく早い段階から文学と結び付いてること。
もうひとつには、星座が「制定」されるもので「発見」されるものではない、ということ。つまり星座そのものは天文学(天文物理とか天文力学とか)の対象ではない。天球上の星の並びが、この時点の、この地球から見て、こうなってる、ということは、たまたまであって、物理にとってはどうでもよい。
ちなみに占星術には興味がありません。
そのように、天文への私の指向を自認してた、「文学趣味に毒されてた」と思ってたんだけど、思い出すに、さらにその前段がある。
「ペガスス」「カシオペア」という名を、私はまずそれ自体として知って、響きと字面に既に陶然となってた。これがギリシャ神話・伝説由来なのを知る前の話。
星座の星の並びにしても、英雄たちやレティクルの絵姿を思い浮かべることには興味が無く、並びそのものが幾何として面白かった。これは文学でもない代わりに、物理でもない。
私はロマン派はダメで、といって音を、音響を、音楽を、物理に根差して考えることにも、本当には親密さを覚えない。
情の人でも理の人でもない。感覚の人だ。
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*1:追記 2022年03月25日
撮りました。
昭和45年2月1日四刷。
こういう体裁。
p. 108。「水いろのガの生るるを嗅ぎし朝(峰女)」
「♂は後ばねの尾状突起が長」くて美しいのだけど、この図鑑の図版の標本は残念ながら♀のみ。