気になる御ツイート

一昨日の、とある御ツイートがずっと気になってる。ご自身のお撮りになったお写真の画像。「見る」ことについての短い文は、詩そのもの。

 

画像は、全体がひとつの完全な闇、と思うと、辛うじて視認できるほど仄白く、水平鉛直の直線を含む構造、その一部にうっすらと青と褐色が錆びた質感を置く。

何をお撮りになったものか? 真っ暗な室内? 構造は、長押と壁面? サッシの中桟と縦框? 画角左下で、全体の完全な闇に、青みがかった闇の域が隣り合ってる。2つの闇を区切る線は、半ば開いたカーテンの縁だろうか? 室内の闇から、外界の闇が覗いてる。

カメラが闇から色を検出してるのか?それとも、カメラは、感光のスレッショルド間際をいずれかの色に置き換えねばならない、たまたまの発色だろうか?

暗闇にカメラを向けてみるという思い付きがそもそも面白い。結果を予測できないというか、肉眼との差が大きい写真ならではの世界が見えそう。

 

併置された文との関係は? 何を「見たくて見て」、「いつの間にか見せつけられている」のか? 画像は、ご覧になったものをどのくらい忠実に翻訳してるのか?

そこにはまず何か思案なさってることがあって、それがことさらに「見る」ということをさせているのか?

 

謎は、そのままにしたい気持ち。デリケートなものを、詮索が壊しそう。

 

なにしろ絵として、質感が美しい。だから印象に残った。油彩画のようにも見える。新制作展に出品されてそう。