Ⅰ.
植物は半逆光が鉄則。
垣間見え、
寄る。
半逆光で「輝く」。順光だと「照らされる」。
これは何をやろうとしてるのか判然しない動画だけど、
住吉神社の脇を行きその裏手、暗がりの先の明るい一角に、濃いピンク色の花の群れが目覚ましかった。
この動画の背景に映り込んでるのがそれ。でも、撮ってみると「順光に照らされた」感しか得られず、花をフィーチャーした部分はオミットした。
代わりに、壁面に小さな角度で射す光の作る影の形と、撮ってる時は気づかなかった謎の物音を面白がった。
Ⅱ.
似たタイトルを付けたけど、ひとつめのは風景から「キャプチャして来た」もの、ふたつめは編集で「作った」もので、アプローチが真逆。
と、いったんは思う。
でも、編集のプロセスも予見の利かない試行であって、そこで起こるハプニングを見落とさず「キャプチャ」する現場でありうる、あらねばならない、と思い直す。
Ⅲ.
編集で排除される部分だけを集めて何か作ってみたい。
こういうところ。
こういうところ。
こういうところ。
Ⅳ.
音声は、必要な場合と、邪魔な場合とがある。
中腰で歩きながら撮る、水平方向の滑らかな視点移動のための「人力ドローンないし人力ジンバル」(もちろん編集段階で手ぶれ補正はします)は、「滑空する」感が欲しくてやるわけだけど、音声をオンにすると撮影する私の足音を拾ってしまう。飛んでる絵ではなく歩いてる絵になってしまう。
Ⅴ.
こういう、「管」の固有振動数のせいでモデュレイションが掛かるというか特定の倍音がピックアップされるというか、の感じと、ずっと同じなようでいて微妙に変わってゆく感じを、私は面白がるのだけど、他人様の共感を頂けるとは思っていない。