Stormy Six

特定の時期に出会っておかねばならないものってあるなあ。この歳になってどうあがいてもセバスティアン・ハーディを好きになりようがない。

 

 

Stormy Six を今まで挙げずに来たのは不手際というほかないが、なにしろ私個人的に、このバンドと出会ったタイミングが悪かった。

"Macchina Maccheronica"(L'Orchestra、1980年)から。

 

プログレを聴きだした頃、非常に早い時期に、Picchio Dal Pozzo を実際の音として知ることが出来たのは、非常な幸運だったと思う。

PFM "Photos Of Ghosts" が凄すぎたばっかりに、その後聴いたイタリアのどのバンドも腑に落ちずにいた頃。PFM の次にこれだ!ってなったのが PDP だった。Area "1978" を知ったのはその後。

「レコメン的なもの」にスムーズに入ってゆけたきっかけは、本家 Henry Cow であるよりも PDP だった気がする。

Stormy Six については、PDP 以上に情報に接する機会が無かった。当時の私個人の環境のせいだとは思う。もし当時 "Macchina Maccheronica" に辿り着けていたら、PDP 以上にこれだ!ってなってた筈。

ようやく聴けた時、もちろん、こんなに凄いのか、とびっくりした。でも同時に、私自身が「スタイルとしてレコメン的であれば喜ぶ」モードを脱しつつあった。このアルバムの、「お手本のような」レコメンの音に、少しだけ、食傷を覚えた。Stormy Six はなんも悪くない。1980年でこの音だもんな。

 

Stormy Six くらい「化けた」バンドは他に無い。'Suite Per F. & F.'("L'Unità" (1972) 所収)は、ほとんど CS&N「組曲: 青い眼のジュディ」で、同じバンドと思えない。政治的立ち位置は一貫してたりするのかも知れないがそこは私には判らない。