学習と科学

「学習」と「科学」について、その内容と、販売方法と、児童たちにとってどんな存在だったのかを、私がイメージしあぐねているのは、世代のせいではなく、学校という場が縁遠いものだった、という私個人の事情による。

面白いのはネーミング。「学習」という語と「科学」という語を、相互補完ないし相互排除の関係に置くということ。

そもそも、学問の分野名である「科学」と、行いの形態である「学習」とは文脈が違う。

学校の教科に引き寄せて解釈するにしても、(「文系」と「理系」とか、「国語・社会」と「算数・理科」とかと違って、)「科学」が指し示すのであろう「算数・理科」と、「学習」の対象としてイメージされる「教科全般」、一方が他方を包含する2つを並列に置くのには、違和感がある。

こうなった経緯はなんとなく想像できる。教科全般を扱う「学習」の中から、理数的内容に特化する「科学」が独立した、のだろう。科学が時代のホープだったからだし、児童に人気なのも「科学」の方だったようだ。

といって「学習」で理数的内容を扱ってはならないわけではなかったみたい。

「学研」から私が思い付くのは「BOMB」しか無い。「ムー」も学研なのか(現在どちらもワン・パブリッシング発行)。

 

「学習」と「科学」の関係って、「チェッカーズ」と「藤井フミヤ」みたいだな、とふと思う。

チェッカーズNANA」、1986年。

作詞:藤井郁弥、作曲:藤井尚之、編曲:チェッカーズ八木橋カンペー。 

1983年のデビュー以来、シングル曲は、売野雅男*1(作詞)と芹澤廣明(作曲)によってた。曲調としても人気のあり方としても「アイドル」だった*2

NANA」は、初のメンバーオリジナルシングル。NHK で放送禁止になったらしい。

 

↑を投稿しつつ、ゲディー・リーもっと似てる人いる筈、と咄嗟に思い出せなかった。そうだ、↓の 2'38"~ の「田中英人」 だ。

私は Rush についてはチェッカーズについて以上に知らない。

 

「学習と科学」って曲のタイトルに出来そう。「特定の世代に了解される」「ノスタルジーに訴える」ものではあるだろうけど。「学習」と「科学」の話題は、最近ラジ先生のツイートをきっかけに盛り上がったものなのだけど、やり取りにはノスタルジーが横溢していた。

『科学と神秘』というタイトルは既にある。

鈴木さえ子「魔法の国」 、作詞・作曲:福原まり、アルバム『科学と神秘 Visinda og Leyndardómur』(1984年)から。

*1:または、康珍化

*2:アルバムは、1st. から半分までが自作曲だったらしい。