Soft Machine "Bundles"

Soft Machine "Bundles" のエディションが都合いくつあるか知らないけど、今後再発する時は、

収録曲:

Gone Sailing

Four Gongs Two Drums

(全2曲)

でいいんじゃないか?

 

という記事を書くつもりで聴き直し始めたら、最後まで気持ちよく聴き通してしまった。

 

私がこれをダメだった理由。

私はリフと白玉がダメだ。ということは私はロックを作曲で聴いてるということだ。演奏を聴かせたがる、そのために作曲としての内実が犠牲にされてるのがフュージョンだ。"Bundles" はフュージョンだ。

(ジャズは、演奏家のもの、というよりは、演奏即作曲であるもの、なんだろう。作曲と演奏を峻別できない世界。)

私がソフツに求めるものは、むしろここに実現されてる:

追記(2021年03月13日)始め

この曲こそピアノのリフとオルガンの白玉で出来てるわけだけど、「どうしてもこうであらねばならない《造形》として」「目覚ましい創意として」のリフ、白玉であり、それを行うあいだ「意味」が「時間」を密に埋めているのであって、「主メロの伴奏として」「ソロパート《演奏》のために設える《枠》として」「埋め草として」のリフ、白玉とはスタンスがおよそ真逆である。

追記終わり

 

ジャケ絵は、音楽に沿うことを意図すべきじゃないし出来ない。

組み合わせることで生じる「効果」はあるかも知れないし、コントロール出来るかも知れない。

エスロジャー・ディーンは結びついてしまってるけど、べつにイエスの音楽がロジャー・ディーン的とかいうわけじゃない。

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"Bundles" のジャケ絵と音楽の組み合わせには絶妙さがある。絵のせいで、フュージョンプログレに聴こえる。

この素朴派風の絵の作者は Reg Cartwright という画家で、ジャケ絵の仕事も、Discogs だと "Bundles" 含めて4つ確認できる。

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Various "American Impressions I - The People And The Land" のジャケ。

Grant Wood を参照してるだろうか?

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