メモ(ドップラー効果)

大きな空間の中で音楽を鳴らす、距離を音楽に取り入れる、ということは、

距離を渡ってくるうちに音が大気のエフェクトを受けることと、音速が有限なためにタイミングにズレが生じること、を作曲の方法として使うことだけど、

 

それだけでなく、

空間の中を音源(または聴き手)が移動すること、音源と聴き手との位置関係(方向と距離)が時間とともに変わること、も使える。パンと、クレシェンド、ディミヌエンド

あとフェイズシフト。校庭で、体育の時間、トラックを行進してゆきながら、ノイズの多いスピーカで鳴らされるマーチを聴く時の、あの現象。

 

さらに、

音源の移動の速度を大きくすることによって、「ドップラー効果を音楽に取り入れる」ことも出来る。

街中を消防車が走る、みたいな。消防車が遠ざかる時、消防車から直接届いてくる音はドップラー効果によってピッチが下がるが、進行方向のビルに反射してから届いてくる音は逆にピッチが上がって、両者の間にディテューンが生じる。渡ってくる距離にも差が出来るのでディレイも生じる。1台なのに、2台で走ってるみたいに聴こえる。

この効果を作曲の方法として使う。

 

ドップラー効果を音楽に使う例として既にレスリー・スピーカがありますが。