前回のドラムの音色についての私の好みの話の続きで、Wishbone Ash です。
このバンドでドラムってあまり意識してなかったけど、改めて 'The Pilgrim' を聴き直して、こんなインパクトのあるスネアだったんだ、とびっくりしました。
ハイ・チューニングで強打。胴鳴りが豊か。
実はこの曲を聴き直そうと思ったのは、ある1か所を思い出したからです。
緩やかなイントロで、シンバルのトレモロがクレシェンド、ディミヌエンドする。ここでの扱いは、効果音的。
イントロが、アップテンポのリフの刻みとクロスフェイドで入れ替わる時。イントロに属するシンバルの最後のクレシェンドが、アップテンポの次のセクションに属するシンバルの強打即ミュート+キックに繋がる。それまでシンバルのトレモロのしっぽはディケイするに任せてたのが、ここでパシッ!と止まる。
効果音的扱いのシンバルが、曲演奏としてのドラムに直結する。夢からハッと醒まされる。
この箇所。
でもスタジオ・ヴァージョン聴き直してもこの箇所はありませんでした。
こっちでした。2分56秒目。
ライヴで「クロスフェイド」は不可能ですから、シンバルのトレモロで繋いでますが。
ここでのドラムは終始ディレイが掛かってる風ですが、たんに「回ってる」のかな?
スタジオ・ヴァージョンみたいにこちらに向かってくるインパクトは無くなってます。
追記 2019年10月22日
スティーヴ・アプトン Steve Upton という名前が記憶に全くありませんでした。
そんな馬鹿な、なのですが、「憶えなかった」はずはないので、いったん憶えたのち「忘れ去った」としか考えられません。
彼の経歴をさらに知ろうと、Wikipedia の「Wishbone Ash」のページ中の「Steve Upton」をクリックすると、「Wishbone Ash」のページに戻って来ました。Wishbone Ash に身を捧げた、ということですね。