Kate Bush "The Sensual World"

こちらの御ツイート

を拝見して即座に思い出したのが、Kate Bush "The Sensual World" だった。

ケイト・ブッシュ中、このアルバムをいちばん好きという人に会ったことがない。

 "The Dreaming" 以降の「同じ位完璧」な3枚のうち、私はこれがいちばん好きだし、「完璧主義を誠実と履き違えた」ケイトの到達点だ。

前2作同様、音を過剰に詰め込んでいても、同時に「無駄な音が鳴ってない」ことを感じる。塵ひとつない音空間。突き抜けた境地の力みの無い「自在な放心」。

前2作も好きだが、放心して涙が流れてしょうがなかったのは "The Sensual World" だけだ。

 

私がこれをいちばん好きなのも前2作を経たうえでの突き抜けた境地と思うからだし、評価しない人も、前2作との比較でだろうし、"The Dreaming" "Hounds Of Love" が途轍も無いのは確かなんだけど。

 

ちなみに実家には "The Dreaming" "Hounds Of Love" はアナログ盤で、"The Sensual World" はCDであった。移行期に当たっていたのだろうか。

 

「塵ひとつない音空間」のために、音質重視で動画を選んだのだが、やっぱりプロモVも貼っておく: