続・ Roundabout を聴き直す

6分57秒目~7分02秒目。

ギターとベースの音程関係がちょっと面白いと思った。

要するに

e - fis - g - a - h - c - d

のスケールに沿ってるというだけのことで、その結果生じることに過ぎないんだけど。

テトラコードが3回なんだけど、そのテトラコードの音程の取り方が2種類ある。「全音、半音、全音」(①)と「半音、全音全音」(②)。

ベースが

a - h - c - d、e - fis - g - a、h - c - d - e

ギターが

e - fis - g - a、h - c - d - e、fis - g - a - h

つまり

ベースは①①②

ギターは①②②

で、毎回組み合わせが変わってる。平行を保ったまま「連続完全5度」をやってるのではない。

 

この曲、何度か聴くうち、それなりにカッコイイのかもと思い始めた。

考え抜かれてるのは 'Heart Of The Sunrise'、私のテンペラメントにぴったり来るのは 'South Side Of The Sky' だけど。

1971年リリース当時の耳にどう響いたか。聴き手としては、当時の状況を知る・想像することは曲理解に必要なんだろう。

作り手としては。

一方では、そういう条件を超えて後世に生き残るものが本当の価値で、作り手としては、条件に依拠しないことを自らに課さねばならない、とも言える。

他方では、時代に対して叩きつける、生身で立ち合うその時代にしかできないことをやること以外に真のヴィヴィッドはない、とも言える。それが後世に残るかどうかは知るもんか。

 

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