スオミの Uzva の、3枚目にしてラスト作とおぼしきアルバム "Uoma"(CD、Silenze. SLC-028、2006年)。
完全にインスト。ジャズ・ロックだけど、夢見心地でモードへの感覚が瑞々しい楽想を、各種管弦にハープ、鍵盤打楽器を含むソノリティでやるのが大きな魅力。
フル・アルバムで貼ります。つべに飛んで頂ければ、説明欄のトラッキング・リストで各曲頭出し出来ます。
歌心の造形と柔らかく色彩的なアレンジの箇所に陶然となりつつ、ジャズ・ロックの常で、くどい反復の上の冗長なソロに突入すると、私は持て余す。
陶然の造形の箇所というのは、
'Kuoriutuminen, Part 1'(0'00"~ 2'10")、
'Chinese Daydream, Part 1'(24'46"~ 28'00")、
'Vesikko, Part 2'(46'39"~ 53'53")、
です。
エキゾティシズムには与しないけど、'Chinese Daydream' は造形もソノリティも文句なく美しいので仕方ない。
大らかと見せかけて緻密、柔らかく牧歌的と思いきや物凄い熱量のバカテクでアチェレランドしていったりする。