T.Sasaki「山下」(2回目)

2'01"~ 2'12" のメロの、音の選び方が好き。

一聴、12の音を平等に扱ってるようでいて、厳密な12音にする気が毛頭ない。

モードを前提としないのではなく、モードが断片化してる。

ここで前後に隣り合う音同士の音程関係を決めてるのは、セオリーではなく感覚で、むしろ濃厚にモードに裏付けされた感覚だ。

私はけっきょく感覚に信頼を置いて作ったものが好きなのかも。

 

特定の誰かの仕事に触発されて書く、ないし特定の誰かを聴き手に想定して書く、というシリーズ中の1曲で、山下とは山下剛一氏のことらしい。シリーズには他に「厚地」「関嶋」がある。

 

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